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院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

【最俺】こーすけ、愛すべき不器用につき【K&K】;前編

 

 「てなわけで!」でおなじみ、最終兵器俺達のこーすけさんについて書いていきたいと思います。分析のキーワードは、タイトル通り「愛すべき不器用」です。最俺のなかでも、「人間らしい」こーすけさんの魅力について頑張って分析していきます!なるべく、「ごまかし」がでないように頑張りますのでよろしくお願いいたします。

 

 

(最終兵器俺達の過去記事Part1については以下のようになっております!)

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

ミーハーな「ミスター親近感」~最俺を作り続けている男

 ゲーム実況者グループで、トップクラスの人気を誇る「最終兵器俺達」。その名前は、こーすけがつけたことはかなり有名なのではないだろうか。さらに、こーすけが一時離脱していた際に、ピンチヒッターで呼ばれたのがヒラ・フジ(通称、バイト組)なので、こーすけの動向が、現在の最終兵器俺達の原型になってきた。こーすけは、(すべて意図的ではないにせよ)最俺を作った男だ。

 

 とはいえ、こーすけ自身は、「最俺」や「ゲーム実況」に拘泥することなく、フットワークはメンバーのなかで随一と思われる。最俺のほかの三人は、決まったメンバーと「鎖国」気味に活動をしていることが多いが、こーすけはキヨ曰く「パリピ」で、その社交性を生かし、多くの人物とコラボなどを行っている(もこう、加藤純一、ドグマ風見などと親交が深い。明香里とも最近コラボを行っていた)。イベントにも積極的で、MCを中心として様々なものに出演している。

 個人チャンネルの動画では、しばしば、その時「流行っているもの」を素早く取り入れ、実況の枠を超えて実写を披露している。大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の恋ダンスと予告を再現し、なんとこーすけがガッキー役になってしまった 「恋ダンス踊ってみた!+第9話予告演じてみた!」(2016年12月公開)、もこうとのコラボで前年話題になった楽曲・PVを再現した「灰色と青(+もこう)」(2018年5月公開)、Twitterで話題になった「#本田とじゃんけん」のパロディ、「#こーすけとじゃんけん」(2019年4月公開)など枚挙にいとまがない。ガッキー、米津玄師、本田圭佑はどう見てもこーすけそのものなのに、映像が本家とかなり近い高クォリティーなのがとても面白い。

 

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 以上のようなこーすけのフットワークの軽さや「ミーハー」さは、「最俺」のなかに「親近感」(とっつきやすさ)を還元している。なぜか。コラボの多さは、「最俺」の可能性を広げているうえに、コラボ・イベントはこーすけ(ひいては「最俺」)が「ああ実際に存在しているんだなあ」という実存感を付与している。リスナーと「最俺」の接点はこーすけが積極的に担っている。さらに、「ミーハー」さも多くの人に向けて感覚の親近感を与えるうえ、実写で画面に現れることから「ゲーム実況者」が「声」だけではない存在だということを定期的に「通知」する。最俺を作った男は、最俺を「過去」のものではなく、「現在進行形」にしつつ、いつまでもリスナーの「近い」位置へと押し上げる意味で「最俺を作り続けている男」だ

 

 そして、ミーハーさは「不器用」ほど実直にエンターテナーであることと表裏ではないだろうか。流行りものは、広範囲へ向けられるかもしれないが、その分、それを用いてクリエイトすることは競合をさけられず、相対的評価を免れない。しかし、そこにもわりとまっすぐぶつかっていくのがこーすけであり、その立ち振る舞いの実直さはときに「不器用」にすらみえる。人間らしく愛すべき「不器用」、一つ目の意味は「実直なエンターテナー」

 

 

 

ユーチューバーな実況者~人間らしさで最俺をユーチューバーにした男

 前項と関連して、最俺が活動の主軸をニコニコからYouTubeに移した時期にも大活躍したのがこーすけだ。現在の最俺は、まぎれなく「ゲーム実況者グループ」だろうが、「ユーチューバー」ではないとは言い切れないのではなかろうか。

 

 

 最俺のYouTube参戦の先陣はキヨであり、初投稿は2014年3月「【第一回】100円ショップで買ったオモチャでマジシャンを目指す」だ。まだ、顔出しをしていないころなので、画角は手元のみ、ほぼノーカットという非常にシュールなものだった(実写だけど、なんとなく実況っぽくて今見ると非常におもしろい動画である)。その後、2015年にキヨは偶発的、こーすけは6周年記念で顔出しをはじめるわけだが、4人中半数の2人が顔を出したことで動画の幅も増えた。特にこーすけの「顔出し」は彼のリアクションや、いつも(なぜか)おもしろくなってしまう表情の多様化を呼び、実写の編集や幅を広げる大きなきっかけとなった。表情やリアクションが、線で単純にあらわせそうな漫画っぽくポップ(特にアメリカン・コミックス的)なこーすけの人間的魅力が、活きたのである。

 

 たとえば「低周波ジェンガ」(2016年4月公開)では、こーすけが終始ほぼ笑いだけのリアクションでその“画面的には地味な辛さ”を伝えていて、「キヨの大事故」では導入でボケ倒すメンバーにどうしていいかわからなくなるこーすけの(ちょっとまじな)表情がじわる。困惑のこーすけには現在では恒例となったちょっと画素の荒いアップが採用された。こーすけは、顔も含めて映像的にリアクションでき、それは視覚的な効果が重視されるYouTube仕様になっていった要因のひとつといえるだろう。個人だけではなく、グループでもその見た目にポップさを持ったこーすけが「実写映え」するのは当然だといえる。「実直なエンターテナー」は、人間らしさで最俺をユーチューバーにしたともいえるか

 

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 ということで、まず「愛すべき不器用」の一つ目の意味までを書いてきました。長くなりそうなので今回はここまでにします。次回、後編では、二つ目・三つ目の意味を書いていきます!

 

 

 

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