猫にもなれば虎にもなる。

院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

「キヨって誰??」ーキヨVTuber説(パート1)

キヨさんはゲーム実況者のことをしっているひとなら、必ず知っているといっても過言ではない存在です。ニコ動からYouTubeまで媒体を越え10年ちかく活動中。YouTubeの登録者数は、190万人を越えています。キヨさんと同じ実況者のレトルトさんと2人でのイベント、レベル4はさいたまスーパーアリーナが超満員になるなど、現在進行形で注目のあつまる超有名実況者といえるでしょう!

 

今回のブログでは、キヨさんの魅力を「北大」の後輩である現役文系院生ががっつりと分析していきたいとおもいます!(ただし、かなり動画はみていますが、むかしのものまですべてを追えてはいませんので、あしからず…。)今回は、そのパート1です。

 

 

 

 

👇️👇️目次はこちら👇️👇️

  • ゲーム好きの「中学生」とドラキュラ(パート1)
  • 巻き込まれとタブーのなさ
  • うそつき/純粋ファン
  • 人気を追走しない、独自の編集
  • 「キヨ」って誰??ーーキヨ、VTuber

 

 

 

 

 

 

ゲーム好きの「中学生」とドラキュラ

 キヨの実況スタイルは、リアクション系とよくよばれる。それを一番体感できるのは、「マリオカート8DX」の実況だ。((youtubeに動画あります!))

 

順位や赤こうら、青こうら(トゲゾー)に一喜一憂し、勝負どころで叫び、勝てば大喜びする。説明しながらプレーするより、その場の体感を全力で表している。「アイテムゲーじゃないか!」

 

常にゲーム、その場のシーンに全力投球する様子は、ゲーム本来の楽しみかたを思い出させてくれる。そう、キヨは永遠の「中学生」のように、ゲームを楽しんでいる。

 

そのことは、彼の容姿の変わらなさと比例する。キヨの所属するチーム、「最終兵器俺達」(通称「最俺」)のメンバーのなかでも、それを彼(あるいは彼らは)「ドラキュラ」と表現している。変わったのは声くらいだろうか。*1

 

 

 

 

下ネタは毎回のように出てくる。最俺メンバーのフジ(チャンネル名『フジ工房』)が、挙げた動画「『意志疎通 協力お絵かき』を4人でやってみたでは、みずからを「現代ち〇こアーティスト」といい、いまだシリーズ化されている『ネコトモ』シリーズでは、かわいくいたいけな猫たちに、暴言や下ネタ(例:きん〇まじゃん)を教えている。下ネタ禁止令をしていた時期があったくらいだ。年月がたっても、下ネタ大好きないい意味でくだらない笑いをもたらせる「中学生」でいられるのだ。

 

 

 

これは、彼のもつ親近感の正体だ。ネットの世界、あるいは、ゲーム実況の世界において、トップクラスとなり、北海道から東京に行き、米津玄師と知り合いで、たまアリをうめるようなイベントをしても、遠くの存在としてではなく近所の「にーちゃん」でいられる所以なんだろう。その雰囲気は、大スター、中居正広に似たところがある。中居も、いつまでも野球好き少年で、下ネタ好きで、他人の恋愛トーク大好き。だからこそ、中居は長らくお茶の間の人気者でいられたのだろう。

 

親近感は、純粋に笑えて、みたいという視聴者(あるいはリスナー)の欲望の喚起にとって大切なことだ。すごすぎるスターはあがめられ、尊敬されてしまえば、自分とは別世界の人間だと思われ忖度の対象となり笑えなくなってしまう。時に、調子に乗っているなどとも非難されがちだ。特に、一般人と芸能人のはざまにいる「ネットの有名人」は、その親近感が非常に大切だと思われる。

 

永遠の中学生でいられるドラキュラのキヨは、親近感をつくりあげ、ゲームをたのしむ童心を思い起こさせるという離れ業をやってのけるもはや、バーチャルな存在なのかもしれない。あれ、「キヨって誰??」。次回に続く…。

 

つづき↓↓

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

*1:「8年前にお蔵入りにした『黒歴史』動画を今見ると超恥ずかしい」という動画を参照。「世界を守る俺」