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【初見だからみえる】「第7世代」的アイドル「Travis Japan」【魅力分析ノート#2】

 

 「魅力分析ノート」#1でKing&Princeを、そしてちょっと幻になってしまったけど、コラボ企画きっかけでSixTONESを見るようになってからちょっとずつだが、ジャニーズの方々にも詳しくなってきた今日この頃。次にデビューするグループの最有力候補の一角にTravis Japanというグループがあると知りました。

 知ったは吉日。しかも、ジャニーズJr.チャンネルの方でYouTubeもされているということなので、ゼロ知識からYouTube等を見まくって(140本くらい見たよ!)次世代のアイドルグループ「Travis Japan」の魅力を分析してみました!初見だからこその視点というところで知識不足等ございましたら申し訳ございません🙇

 

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【※以下、敬称略】

【※以下、動画ネタバレあり】

 

 

 

 

 

 

初見から一気見したYouTube~肯定にあふれた雰囲気と「第7世代」新しさ

 まずは、初見から見たYouTubeを通じたグループの印象を述べていこうと思う。彼らの作る空間は、「肯定」の力が充満している。彼らの出番前の掛け声が(「~していいですか?」の呼びかけに対する)「賛成!」がその象徴。グループの色がKing&Princeを「キラキラ」、SixTONESを「ギラギラ」、とするとTravis Japan「ポカポカ」とした淡い光にあふれた空気感をもっている。各グループいずれもそれぞれに「新しさ」を持ち、新時代「令和」的があるが、特に「ぺこぱ」的ないわゆる「第7世代的」肯定感のある雰囲気をもっている。

 

 

 例えば、「Travis Japan【命がけ極限クイズ】全員正解するまでジェットコースター降りれません!」は、ジェットコースターに乗りながら問題文を読み、その答えが全員合うまで乗り続けなければいけない過酷な企画だが、リーダーの宮近海斗を中心に明るく前向きな姿勢で何度も挑戦し、ギスギスした雰囲気を出さなかった。最後は、松倉だけが答えられず、タイムアップになってしまったが、問題文を途中まで読むことができたということで、せめることなく、「惜しい」という言葉が飛び交った。松倉は落ち込んで、最年長川島は酔ってしまったようだが、最後まで明るい雰囲気を保ったままシメられたこの動画はトラジャの真骨頂ではなかったか。

 

 

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 厳しい企画でも柔らかい雰囲気をもったTravis Japanの柔らかい空気が緩衝材になってくれる。これは、バラエティにおいて求められている空気感であり、観る者を不快にしない肯定感あふれるアイドル像を示してくれる。

 

 また、ファンから「幼稚園児」と称されるようにふざけるときはおもいっきりふざけるのもTravis Japan流だ。「Travis Japan【俺は誰?】温活ゲームで体温上げまくれ !!」

 

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 温かい食品を食べた後に温活をして体温をどこまで上がられるかというこの企画。10分の温活タイムはまさに「幼稚園児」ばりのカオスな光景を見せた。吉澤作り上げた温かい空間をしれっと占領する優等生川島。カメラがまわっているのに背を向ける形で寝袋のなかでじっと寝ている中村。それ以外の4人は全員が全身タイツになり、松田以外はなぜか反対に着用し、顔すら見えない状態に。ピンクの七五三掛がそのまま縄跳びをするとかなりシュールな画が完成。リーダーの宮近(このときは赤タイツ)は、タイツの上にサウナスーツを着てダッシュをはじめる。バラバラにはしゃぎまくるもはや先生のいない園内のような収拾のつかないカオスだ。

 

 後半戦になると、寝ていた中村と松田(青タイツ)が吉澤を襲撃。川島は連続バク転を画面外ではじめ、熱湯を持った中村と松田は追いかけっこを始める。時間が来て、熱をはかるターンになってもシルバーマンこと松倉はタイツをかぶったまま、「誰?」といわれても黙ったままという崩壊ぐあいである。このシュールなドタバタ劇がほほえましいのもTravis Japanならではの「ポカポカ」空気である。これだけやっても体温が上がらなかったメンバーがいたというオチもほほえましい。

 

 以上の様に、厳しくてもカオスでもどこか「ポカポカ」した雰囲気をもったTravis Japanだが、ダンスとなると非常にシビアでアスリートのような雰囲気もみせる。ただ、そのなかでも「ダンス」は楽しいものだと最後は思わせてくるところがTravis Japan流ではないだろうか。

 

 

 

初見がおすすめ~ダンスは楽しいものとわかる企画たち

 Travis Japanの一番の武器はその高いダンススキルだという。そのスキルを活かしたダンスに関連した動画は、ダンスのプロとしてのTravis Japanのシビアさが垣間見え、さらにダンスが面白いとおもわせてくれるものばかりだ。

 

 例えば、「Travis Japan【倍速ダンス】「Lock Lock」倍速再生でダンスは難しい!」では、彼らのオリジナル曲「Lock Lock」を1.5倍速でも完璧に踊ろうという企画。予想以上に「キツイ」といいながら、4回で成功させる離れ業をなしとげるこの企画では、一回ごとに行う反省会のシーンが特におもしろかった。自己申告制で、失敗したところを告白し、なぜか当該メンバー以外が謝罪をして、次の挑戦にいくという謎のシステムが発動する(七五三掛→中村、宮近→川島)。自分じゃないメンバーの謝罪をすることは傍からみれば、理不尽にみえるが、そこを「肯定的に」とらえ明るい雰囲気で笑いに変わっていく「ポカポカ」フィルターがここにも垣間見える。

 

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 そして、完成したものはまるで元の映像をそのまま1.5倍速したようなピタッとした出来であり、彼らの技能の高さがみえる。技能の高さ×「ポカポカ」はありそうでなかったアイドル像ではないか。

 さらに、巧者だからこそなせるダンスの可能性を引き出せるという「おもしろさ」を持つ動画も上がっている。「童謡で踊ってみた」シリーズがある。第一弾では「アルプス一万尺」、第二弾では「どんぐりころころ」を本気で踊るというコンセプトだ。トラヴィスコレオグラファーである吉澤の振り付け力の高さと、仕上げていくメンバーの能力の高さと真剣さなど、童謡の緩やかさとはかけ離れたかっこよさが見られる。もちろん、緩やかな曲から想像できない格好いいダンスが見られ、ダンスによって童謡がかっこよく見えるというダンスの可能性をみせてくれる挑戦的な動画だ。

 

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メンバー別の魅力分析

川島如恵留(白)

 クイズ番組好きとしてはYouTubeを本格的に観る前から『Qさま!』や『潜在能力テスト』、『ミラクルナイン』などで見たことがあったメンバー。宅建士の資格をもっているうえ、バク転も簡単にやってのけ、音楽もつくることができ、さらには司会役もこなす完璧なもはや超人。超人だからこそ、たまに見せる人間っぽさが非常に映える。たとえば、ゲーム系企画の時に必ず一番手という判断基準になりがちなポジションを任されたり(*1)、逆に一番手から外されたり(*3)、いわゆる不憫な役は非常におもしろい。

 また、音楽なしでのダンスでは自身があるといいつつ最下位になると、珍しい展開に大いに盛り上がった。たまに見せる人間性が動画を盛り上げる爆弾になる努力家のしっかりものだ。

 

 

 

七五三掛龍也(ピンク)

 独特の間をもつ天然さん。マイペースなうえ、可愛らしい見た目と激しいダンスや意外に低い声という男らしさと、計算高さ(*3)まで感じさせるギャップが魅力的な人だ。ダンスのしなやかさと見た目から美意識が高い系男子かと思えば、思いっきりみんなとバカをしたり、雑だったり(*2)、つかみどころのなさが興味を抱かせる人だろう。

演技などを見たことがないので演技をするとどんな感じになるのだろうとポテンシャルも高そう(来年公開の『ライアー×ライアー』で主人公の親友役を務めることが発表されたため、非常に楽しみである。)吉澤閑也とのカップル的な絶妙な距離感、松倉海斗との絶妙に合わない距離感も魅力だ。

 

 

 

吉澤閑也(黄色)

 たびたびTravis Japanコレオグラファーと呼ばれるメインの振付師。ダンス企画では毎回大活躍のメンバーだ。勢い重視の一発ギャグは寒いが切り込み隊長として破壊力が抜群(すべり芸はもはや伝統芸)。内面はかなり大人っぽく中村海人にモーニングコールをしたり、松田元太のダンスについて冷静に分析したりよく周りをみて献身的に行動する面も見られる(*4)。そのため、たまにある吉澤司会役もグループの動画のアクセントになっている(*5)。

 一見、おおざっぱに見えるがたまに自分を下げがちな発言があるので、彼の自己肯定力の上昇が今後のカギになるかもしれない。

 

 

 

中村海人(緑)

 自分を抑圧するタイプの優等生タイプが多いグループのなかで、自分の感情を出す自由を感じさせる気分屋。気分屋は悪いことに見えるが、このグループの場合アクセントになっていて彼がいないと互いを気遣いすぎてしまうのでは…と思われるのでいいキャラだ。ダンスで七五三掛にふざけていると指摘されてキレたり、提供だと宣伝部長としてめちゃくちゃ張り切ったり、金色の全身タイツで非常に行動的だったり、名場面メイカーでありいい意味で波を起こす(*6)。アニメオタクという属性も面白く、鬼ごっこでの微妙なやる気のなさなどインドアな魅力でグループの多様性をもたらすタイプだ。

 演技面では、『ハケンの品格2』に出演していたのは記憶に新しい。わき役としてかなり映える俳優としての可能性をみせている。

 

 

 

宮近海斗(赤)

 リーダー兼センター。刑事ドラマファンとしては、『特捜9』の鑑識課の役柄が記憶に新しい。演技もさることながら、メンバーのボケのフォローやダンスのうまさなど芸能人としての能力値が高い。ただ、それだけではなくおふざけにも全力で、かっこつけるところではちゃけるところもあり、微妙な流れを必ず助けるところは、もはや「いい人」すぎるのではと思う(*7)。ダンスでは、素人目からも音のとり方や魅せ方がダンスのうまいこのグループのなかでも突出しているため、ダンスを見ただけでこのグループのセンターが宮近以外いないと思わされる存在感と雰囲気を持っている。

 たまに、ダンス・歌以外で全力で格好つけたり、“ブラックちゃか”が(寝起き以外で)出たりするとどんなかんじになるのか、ちょっと見てみたくなるほどの「いい人」だ。役柄で、「怖い」役をやるとどうなるかもみてみたくなる。

 

 

 

松倉海斗(オレンジ)

 芸達者でありながら不憫なキャラクターで笑顔の似合うメンバー。松田とは昔からの中であり、シンメとして「松松」と称されることも(*8)。

最近ではオリジナル曲「Happy Groovy」のリフをギターで披露するなど特定のキャラクターに収まりきらない芸達者である(*9)。自分が前に前にというタイプではないが、どの動画でも必ず空気にならず、天然ぶりや「不憫」ぶりを発揮している。誰と絡んでもおもしろいのだが、天然同士ともいえる七五三掛との微妙にテンポのずれたやりとりは癖になるようなおもしろさだ。

テレビのコードでいえば、バラエティに向いているのかなと思う。なにか引き起こしてくれるし、その優しさが求められているような気がするからだ。あとは、たまにがつがつ前に行くところが見れたらもっとおもしろそう。

 

 

 

松田元太(青)

クールそうな見た目と漢字が書けないというおバカちゃんが同居しているギャップのひと。最年少である。最新でいえば、『監察医朝顔』にもゲスト出演し話題になっていた。

黒髪の真ん中わけでサラサラヘアなので知的な感じがするが、「シンプル」を「ツンプル」と書く、メンバーの名前を漢字で書けないなどおバカさんで事故を起こしがち(*3)。常に全力なようで、本音を語る動画では「熱い」思いを語る、まっすぐで「熱い」男にみえる。本人曰く、SixTONES松村北斗にあこがれているようで、ファッションやふと見せる表情が似ているなと思うときも。

テレビのコードに合いそうなメンバーであり、名わき役やクイズでの珍解答にも期待大であり、宮近に続くグループのエース格を狙えるメンバーでもあるようにみえる。

 

 

 

今見ておくとお得なグループ!!!

 YouTubeでの動画が多く普通に考えると大変な企画だったが、1日に一本づつみていくとかなりこころ温まる「ポカポカ」な独特の雰囲気を感じることができました。これは、いままでにはあまりなかったアイドル像だと個人的には感じたしだいです。

 今のすこしピリピリした日常にほどよい「あたたかさ」と「刺激」を与えてくれるアイドルであり、みていくと彼らのことがどんどん好きになりました。この技術力とオーラでまだデビューしていないとは驚きです。…ということは、これからもっと有名になっていく彼らの「道のり」を見られるチャンスでもあると思います。今見ておくとお得であたたかな気持ちになるグループというのがTravis Japanではないでしょうか!

 

 以上、初見がYouTubeを一から見て感じたことを書いてきたが、知識不足があったらおしえていただきたいです!これからもTravis JapanYouTubeは注目していきます!

それではまた!(ブログ主が数週間消えていた理由は次回語ります!センシティブではないです!)

 

 

 

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*1初期から川島が一番手だったとわかる動画↓

https://www.youtube.com/watch?v=phGf6xYF620

*2一番手から外されて悲しそうな川島と意外と雑な七五三掛が見える動画↓

https://www.youtube.com/watch?v=Le1ogdSjrHw

*3七五三掛の計算高さと松田が「ツンプル」におバカさんでかわいい動画↓

https://www.youtube.com/watch?v=B7g5ErCBoFo

*4吉澤のダンス力の高さとメンバーへの分析が映える動画↓

https://www.youtube.com/watch?v=6GHSBejSpfY

*5吉澤司会役のひとつ。ボケに対応しようとするお父さんのような反応が面白い動画↓

https://www.youtube.com/watch?v=pU-IB5oyz-8

*6黄金の中村海人が最高におもしろい回↓

https://www.youtube.com/watch?v=ll4-YzPIhgo

*7いい人すぎる宮近海斗伝説が聞ける回↓

https://www.youtube.com/watch?v=fF76lUlGaFo

*8おそらく最新の「やっぱり松松かよ!」な動画↓

https://www.youtube.com/watch?v=ilivHyM_CNc

*9ちょっと衝撃的なくらい芸達者でかっこいい松倉が見える動画↓

https://www.youtube.com/watch?v=iZaz2h7DrW8