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院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

【最俺】魅力的でしかない不審者ゲーム実況者ことフジさん【バカかよっ】;前編

 

 最終兵器俺達については、キヨさん、ヒラさんについて書いてきましたが、なかなか第3弾であるフジさん編を書けずにいました。あまりにも多才で書くことの輪郭がぼやけてしまうからです。
しかしながら、多才というキーワードこそ、フジさんの魅力をもっともあらわしたものなのだと気がついたのでした。うーん。灯台もと暗しというやつでしょうか…。

前置きはこれくらいにして、とにかくフジさんの魅力を特に複数実況の観点から書いていきたいと思います!とはいえ、たまに「にわかかよっ」っておもうかもしれませんが、よろしくお願いします。

 

(最終兵器俺達の過去記事part1については以下のようになっております↓↓)

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

 

 

多才だからこその「いじりやすさ」

 最俺の実況ではよく、「喧嘩」ということばがタイトルで使われるようにプレイ途中ギスギスの空気感(もちろんガチ不仲ではないが)が流れることがある。


夜中にみんなで料理作ったら大喧嘩した


 この独特の空気感の「ガチ感」をやわらげるのがフジがもっている「いじりやすさ」だろう。理不尽な怒りや煽りをうけることが他メンバーに比べ多いが、それを受け入れることができる「軟らかさ」(軟体性ともいえるかもしれない)があるからだ。
 その背景にあるのは明らかな多才さだ。絵がうまくセンスがあり(その手の学校に通っていたという:マリオメーカーでの凝ったコース作りは記憶に新しい)、ベースが弾け(ゲーム実況者わくわくバンド参照)、協調性もある(キヨがよく協力実況をするガレキ牛=トップ4にも簡単に入っていけ、最俺、トップ4+フジ、わくバンと他者とバランスをとるのがうまい)。どのゲームも事前にリサーチしたり、理解が速いなど、努力家でもある。そのうえ、キヨいわく、「編集がうまく」(イクラ参照)「優しくてリア充」。他人が羨望するような多才な能力をもっている。だから、キヨやこーすけが「いじる」ことが、リスナーからも「いじり」だと認められやすいのだろう(つまり、「いじめ」と混在されないこと)。これが、最俺のなかでバランサーとしての「軟らかな」フジの根底なのかもしれない。逆に言えば、キヨやこーすけがいじることで、フジの器用さ、多才さがあまり、鼻につかなくなっているようにも作用しているのかもしれない。フジの軟らかさは、相互作用をももたらした。

 


【実況】 みんなで作って激闘!マリオメーカー2大戦 【Part5】


ゲーム実況者わくわくバンド『デンシンタマシイ』MV


【協力実況】 狂気のマインクラフト王国 Part1 【Minecraft】

 

 

 ちなみに、「多才」であることは、「軟らかさ」と通底している。「多才」であることで、「いじり」などの受け身になった際、その対応への引き出しが多いということだ。だから、彼は、彼自体の関節や動きと相似して「軟らかい」のだろう。その意味で、彼がMよりなのは必然的なのかもしれない…??それは考えすぎか。

 


ツッコミとは「受け身」であること?

 漫才やコント、「笑い」の体系のひとつとしてボケとツッコミがある。このとき、能動性を持つのは仕掛けをする側=ボケであり、そのボケを観客との間にいて際立たせるのが、ツッコミである。つまり、発生論的にはボケ→ツッコミなのだ。

 それを、特にゲームをしながら即興的に行うのがゲーム実況と思われる。ボケはゲームのなかに存在することもあるが、最俺の場合、キヨのボケ、こーすけの悪のり、ヒラの天然など、突如発生する場合も多い。供給過多のボケのなか、それを「軟らかさ」をもってそれを時にノリ、時にツッコミをし、そのツッコミも声の強弱をつけ、ワードをしていく。ツッコミは「軟体」でなければならないのかもしれない。
 だから、フジはボケが転がっていれば転がっているほどいきいきとする。たとえば、『シーマン』のように。シーマンは個人実況の中でもおすすめの一作だ。

 

 

 


常識的ツッコミ/下ネタのボケ


 「YouTubeナンバーワンツッコミ実況者」(キヨ)であるから、もちろん、ツッコミは目立つかもしれないが、フジはツッコミだけではない。フジの軟らかさは、ボケにもゆるゆると浸潤していく。彼の代表的なボケは、そう、下ネタだ。ツッコミのときにみせる、あのバランス感覚や常識の顕在と真逆のぶっとんだ下ネタをみせる

 下ネタは、好き嫌いを問うボケの形だろうが、最俺の場合、キヨがいうとなぜかすべてが大学生並みの(良い意味で軽い)響きをもつのを筆頭に、ヒラはそれが下ネタに聞こえず、フジはなぜか内容のいかんに問わず、下品に聞こえない。そのうえ、なぜか生々しくもない。この下ネタひとつとっても、下品な言葉を「軟化」させてボケとして笑いに昇華させる。それは、のちに言及しようとおもうが、声や振る舞い、服装も含めた「なにかしら洗練された雰囲気」(≒紳士的オーラ)と関連があると思われる。

 

 基本的にテンポが早い最俺実況(実写含む)にとって、キヨが作るテンポを落とさず、過多なボケを処理し、発言が少なくなるとみればヒラにネタを振り、こーすけのツッコミを引き出すえぐめの下ネタも和らげつつぶっこんでいくフジの能力は、ほかの3人の流れや空気のなかに「軟らか」さ対応してくれる。それを無理なくできるところが、フジの魅力のひとつなのだろうか。

 

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 さて以上でとりあえず前編とさせていただきます!

 後半は近日公開予定です。

 

 この原稿やアイディアは、みなさまとの趣味トークから、気づかされました。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします!

 

 

※追記:後半はこちらになります↓↓

 

caaatteey-0815.hatenablog.com