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院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

【最俺】こーすけ、愛すべき不器用につき【K&K】;後編

 

※この記事は後編です!前編はこちら↓

 

 

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ミスマッチなガール~乙女な男

 一方、そのような実写映えする見た目のイメージに近いハルクのようなMiiを作らず、使用キャラクターとしてワリオを使わず、ゲームの中ではいつも女の子(しかも萌え系の)なこーすけ。このイメージのねじれの「不器用」さもまたこーすけだ。

 

 ヒラのサイコなキャラ、キヨの破天荒なキャラ、フジの中年おじさんに比べ、ある意味一番ミスマッチなのがこーすけのかわいらしい乙女なキャラ達ではないかと思われるが、毎回使うために、もはやほとんどつっこまれない。ちょっともったいないようにみえるが、リスナー側が少し視点を離して、冷静に考えてみてほしい。メンバーの中でもガタイのいいあのこーすけが、ふつうにめちゃくちゃかわいいキャラクターをつかっている事実は、じわじわこないだろうか。おそらく、こーすけは立場的にツッコミ的な立ち位置が多く、ほかがいろんな意味で濃すぎるために、見えているのに見えていないのだろう。

 

 さて、ゲームの中のキャラだけではなく、ごくたまにこーすけは女装している。以前、言及したガッキーの動画もそうなのだが、「本気で『美少女』になるためにプロにお願いしてみた。」(2019年3月公開)でも、本気メイクで女装をしている。出来上がりは…こーすけそのものだ。肌の色とかかなり変わっているのにこーすけだ。服もフリフリなのにこーすけだ。この動画では、イケメンメイクもしている。こちらもダンディな感じなのに、こーすけだ。こーすけは、イケメンにしても美女にしても「こーすけ」の原型があるのが面白い。そのうえ、(ガッキー仮装もふくめ)なんだかかわいく見えてくるのが恐ろしい。ミスマッチなものも、こーすけの前では飲み込まれてしまう。「変身」はできないが、なんでも「内包」する(だから、かわいらしくもイケメンっぽくもなれる)。愛すべき「不器用」、二つ目の意味は「どんな状況でも変形せずこーすけを起点として内包すること」

 

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キレ芸とマジギレの間に~ギスギスの男

 さて、こーすけはなかなか危なっかしくみえるときもある。それは、こーすけがもっとも輝く瞬間でもある「キレ芸」のときにみられる。こーすけは、見た目が強そうだからか、人一倍社交的だからか、ツッコミが安定しているからかわからないが、ゲームでは勝っているときよりも、負けているときその面白さが引き立つ。

 

 「桃太郎電鉄」(2010年版)では、数々の不運に見舞われ、そのたび叫んでいた。エアプレインボンビー他、ゲームの見どころのマイナスを食らいまくったうえ、キヨに煽られるこーすけの「キレ芸」は過去一の面白さで、ゲームの勝負に負けたが、動画の活躍度ではおそらく他者の追随をゆるさなかったのではないだろうか。

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 しかしながら、時としてその「キレ芸」が「ガチギレ」のようになって、最俺の複数実況の場合明らかに空気が悪くなってしまうときがある「JOGGER NAUTS」の実況では、なかなか上達できず、「おれの(役割)めっちゃむずくないか」と文句をいうと、ヒラに「全員難しいよ」と返され、不穏な空気になったということがある。「JUMP BALL2」では、後半リズムがつかめず「全部俺のせいにされる」、といって一同が沈黙してしまうということもあった。「キレる」というのが、芸の程度を超えてガチトーンになると、最俺独特の「ギスギス」した雰囲気の呼び水となる。この空気自体は、もともと同級生であまり遠慮のない4人だからこその独特の雰囲気で、最俺のアイデンティティのひとつでもあるため、悪いものではない。ただし、このなかで「ギスギス」の呼び水となるとなるこーすけのガチ感が強いので、「叩かれる」、「炎上」するという災禍に見舞われることもある。その意味で、危なっかしいのだ。

 

 最俺の独特のギスギス感を生み出しているのに貢献しているこーすけだが、役割的に本人のリスクが高い。「愛すべき不器用」、三つ目の意味は「程度の制御しずづらいキレ芸という名の諸刃の剣」。

 

 

 

愛すべき不器用~なんでもできるのになぜか不器用にみえる男

 愛すべき「不器用」の三つの意味は、「実直なエンターテナー」「どんな状況でも変形せずこーすけを起点として内包すること」「程度の制御しずづらいキレ芸という名の諸刃の剣」だった。実は、歌も歌えて、ギターが弾けて、結構踊れて、社交性があって、ツッコミのスキルもあるこーすけは、最俺や実況者のなかでもかなり器用な方だと思われる。しかしながら、以上の三つの側面があるからこそ、全体で見ればなぜか不器用にみえてしまうモザイクアートのような人だ。器用なのに不器用なこーすけは、ちょっと複雑だからこそ、人間らしく愛すべき実況者でユーチューバーだ。

 

 

 

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 この論をかいているとき、こーすけさんの動画を見直したり、最俺の動画を見直したりしましたが、どれも爆笑で、ついつい普通に楽しんでしまってなかなか進みませんでした。こーすけさんの実写は、特に中毒性があるのでどれを選ぶのか非常に難しい決断でした。この文章ですこーしでも、こーすけさんの面白さが分析できていれば幸いです。

 ここまで読んでいただいてありがとうございました!

 以上で、最終兵器俺達の全員の論を書くことができました。どの文章もそうなのですが、文章力が上がったらいつかまた書いてみたいです。いつか、グループ論も…なんておもってもいます。