猫にもなれば虎にもなる。

院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

【猫好きが選ぶ】ネコがかわいい「癒しの」映像作品!【年代順・5選】

 

 

 猫の一般的なイメージ(=「気まぐれ」、「ずる賢い」)は、作品のなかではときに「マイナス」の表現で現れることがあるとおもいます。中世ヨーロッパでは、「不吉なもの」として扱われた不遇に扱われた時代もあって、「人間の親友」の犬よりも悪役やちょっと怖いイメージで猫が扱われることも多いよう…。ディズニーの代表作のひとつ『シンデレラ』(1950)では、ルシファーという意地悪なネコが登場します。また、日本の「化け猫」もちょっと怖いですよね。現代の映像作品でいうと、『となりのトトロ』(1988)の「ネコバス」はよくみるとかわいらしい感じもしますが、見た目だけでいえばちょっと怖いです。

 

 そんななか、今日までネコを「かわいらしく」「癒し」をもって扱っている作品を、ネコ大好きな筆者(オスの猫くんと暮らしている)が“個人的な裁量”で紹介します!ゆる記事ですが、ネコちゃんに癒されたい方は、ぜひご覧くださいませ。

 

 

 

【※個人的意見、ネタバレ注意※】

 

 

1.『トムとジェリー』(1940年~)

 

 ネコと映像作品の初めの接点は、(ネコが比較的奔放で人間の指示に従わせるのが困難のためにか)アニメであった。特に、「かわいらしい」ネコの元祖として、私は「トム」しか思いつかない。説明の必要もないほど、有名人気のキャラクターだが「トム」は、ジェリーというねずみを常に追いかけ、でもいざとなるととどめを刺せない心根のやさしいやつ。動きの堅さや骨格の感じ(二足歩行なんかもできちゃう、足が華奢ではなく強靭)は、まだまだネコらしくないところもあるが、毎回というほど彼がみせる「まぬけさ」(食べ物につられる、追いかけているうちにいろんなところにぶつかる)は、なんともネコらしい「おっちょこちょいさ」だ。アニメらしい「デフォルメ」とネコの「捕食動物」の特徴をとらえたリアルさが癖になる不朽の名作だろう。

 

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2.『サザエさん』(テレビアニメ版、1969年~)

 

 今年、放送50周年をむかえた『サザエさん』にも、おなじみの「タマ」というネコが登場する。磯野家の飼い猫でありながら、自分の世界を持っているため話の中心になることも。彼が話すことはないが(かわいらしい声で鳴く)、顔の造形が長谷川町子のタッチそのもののためか表情はかなり豊かである。怒鳴り声を聞いたり、騒がしいことがおこると一目散に逃げたりするところは非常にネコらしく「かわいい」。

 

 

公式サイト↓

サザエさん トップページ - フジテレビ

 

 

 

3.『メン・イン・キャット』(2016年)

 

 近年は、世界的な空前の猫ブームからか、ネコを題材にした映画作品が多い。3・4は、その中から特にネコが「かわいらしい」作品を選んだ。『メン・イン・キャット』は、CGと実写をおりまぜた作品だ。作品自体は、映画好きのひとからすれば、「わかりやすすぎ」単純だと、ともすればちょっと不満足かもしれないが、ネコの「かわいらしさ」それもリアルなかわいらしさを鑑賞するなら大満足だと思う(物語の「軽さ」も鑑賞のしやすさとしてポジティブではなかろうか)。CG/実写が織り交ぜられていることは、主人公の会社社長がネコと一体化したことと関連し、ネコの視点とニンゲンの視点が織り交ざるのもおもしろく、アニメ/実写の中間的な表現が細部にみられる。猫を飼ったお店のシーンで多くの種類がみられるのが、ネコ好きにはたまらない。

 

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4.『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016年)

 

 こちらは、イギリスの伝記映画でネコのボブが本人役で登場しているという非常に変わった映画である。かつては、人間の指示になかなか従わず実写は難しかった猫だが、この映画では本人(本猫?)がほとんど全編で演技をしている。とはいえ、演技とはおもえぬほどのリラックスしたボブの姿は、自然で「癒し」のほかない。しかしながら、主人公などとスムーズに「ハイタッチ」する姿は、もはやネコではないのでは?とも思わされるほどかわいい。主人の肩に乗っている姿も、するっと逃げて行ってしまい、またするっと帰ってくるアクションも、まさに人間と並走する「猫」そのものの姿だ。ほぼ実話だという奇跡のようなストーリー(『奇跡体験アンビリバボー』にも取り上げられたらしい)も、ボブがかなり自然に映像に収まっているという奇跡のような映像も両方楽しめる。

 

 

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5.YouTubeチャンネル『にゃんたまHOUSE』

 

 さて、ラストはネコちゃんがもっとも自然でかわいらしい姿をみせてくれているであろう自分の家での映像をとどけてくれるYouTubeのチャンネルから『にゃんたまHOUSE』を紹介したい。このチャンネルでは、ベンガル猫の一家とその一家にあらわれた黒猫ちゃんら6匹(と飼い主さまのご実家にいる3匹もふくめると9匹)のとてつもなくかわいい日常が映像でつづられている。このチャンネルがちょっと特別なのは、編集を担当されているママさんによってにゃんこたちの気持ちがテロップで代弁されているところだ。動きや表情などその機微に合致した表現やちょっとニヒルでおもしろい言い回しが、リアルで癖になりどんどんみたくなる。かわいらしい音楽や見やすい編集も「癒し」の効果を増大させている。おそらく、毎日みているとまるでネコちゃんたちと一緒に暮らしている気分になれるのではないだろうか。

 

 

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 かわいらしく癒しをもたらしてくれる映像作品は、「デフォルメ」されたかわいらしさ(「アニメ」)から「自然」なかわいさ(「YouTube」)まで多岐にわたる。いずれも映像作品を通じてネコちゃんの魅力をつたえてくれるものだとおもうので、ぜひぜひおすすめしたい。

 

 

 

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🐈おまけ🐈

 

ちょっとしたところにネコちゃんがでてくる作品をふたつだけ!どこにでてくるのか探してみるのもありかもです。

 

 ①『ドクターX』シリーズ

 主人公が所属する「名医紹介所」にいるのが、茶トラの「ベンケーシー」。医療の場で戦う本作における「癒し」の存在。現在の連続ドラマにも出演中。

 

 ②リメンバー・ミー』(2017年)

 ディズニー・ピクサーの作品。本作では、ダンテというショロ犬が大活躍するが、実はネコちゃんも出てくる。ディズニーとネコといえば、『おしゃれキャット』が代表作で名作ですが、私自身は『リメンバー・ミー』にちらっとでてくるこのネコちゃん大好きです。

 

 

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 以上がとても個人的ではありますが、猫の「かわいくて」「癒される」映像作品の紹介でした。私自身、猫と暮らし、とても癒されていますが、それでもさらに癒してくれるネコちゃんの映像作品がいっぱいあります。いずれもネコちゃんへの愛を感じるものばかり。少しでも参考になれば幸いです!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!