猫にもなれば虎にもなる。

院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

自然体が!一番似合うんだよ!~実況者、牛沢論【後半】

 

 この記事は、後半です。前半から見ていただければと思います!

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 さて、自然体が似合いマイペースというちょっと変わった切り口での牛沢さん論、後半をしていきます!!!

 

【以下、ネタバレ注意でございます。】 

 

 

 

声の個性―低音という長所

 牛沢(以下、うっしー)といえば、その低音の声が特徴的である。これは、平均男性としては声が高めの実況者界隈では、それだけで個性を表せるし、カオス状況となっても声が通りやすい。トップ4での実況でみんながふざけだしても、うっしーの声はまざったりしないでとどきやすい。低い声がみんなにまじることなく、あるいはタイミングを特に見計らうことなく冷静なつっこみをすることができる

 

 たとえば、「【4人実況】ジェイソンキル中にとんでもない事件が起きました…」(キヨ。チャンネルより)では、ジェイソンキルの際に、レトさんがまさかのミスを犯し、ジェイソンキルの千載一遇のチャンスをのがしてしまう。キルを逃した一同は、すぐにガッチさんが殺されてしまうなど、混乱状態に。このとき、どうするかということに必死な一同であったが、車に乗り込むと、うっしーは冷静に言う。「もうレトルトさん、落ち込んで喋んなくなっちゃったしょ」。この大局をみたかのような冷静なコメントがうっしーらしいのだが、これを可能にし、強調するのは低い個性的な声だ。冷静さは、声の特徴による引き出しといつも自然体でマイペースを貫く姿勢から導かれたものだろう。

 

 また、声に関連して。語尾も特徴的だ。「~でさ」「~ぞ」「~だろ」「~だよね」という語尾はうっしーの実況(単独、複数問わず)見たことがあるひとなら聞いたことがあるだろう。多くの実況者は敬語である。年長のガッチさんも、破天荒キャラ?のキヨも…敬語である。しかし、うっしーは以上のような語尾が圧倒的に多い。本当に友達に話しかけるように、普段のそのままのように自然体が似合う。見る側もフランクに視聴できる。(ガッチさんは)「年上ぞ!」

 

 

 

隠さない⇔見せびらかさない私生活

 うっしーはその私生活を隠さない。しかし、みせびらかさない。そこには、キヨのような綿密さやレトさんの壁システムがはたらくわけではない。ごく自然体に生活感がある。彼の実況スタイルに比例しているようだ。

 

 うっしーが飼っていたデグーは「こむぎくん」という名前だった。その姿や逝去の知らせはYouTube上やニコニコ内のブログで語られ残っている。かわいいときはかわいいと、かなしいときはかなしいとその気持ちを素直に吐露してきたといえるだろう。こむぎくんのかざらない姿はうっしーに重なった。

 

 あるいは、結婚。特に実況に影響するものでもないため、本人はその慶事を”みせびらかす”つもりはなかったのだが、たまたま実写で指輪が映りこんだことで明らかになった。特にみせびらかさない、でも隠さない。まさに自然体で対処した例といえる。結婚を発表した際のうっしーのちょっと恥ずかし気な様子と隣でなぜか落ち着かないレトさんを覚えている人は多いかもしれない。

 

 もうひとつ。Twitterをみれば簡単にわかるうっしー=ベイスターズファンという事実。自分自身も野球ファンだが、人に誰のファン、どこのファンというのは気恥ずかしいし、「なんか争いになるのいやだなー」と思って回避してしまうが、うっしーがそのようなことを厳密には考えず、「好きなものは好き!」という自然体で明らかにする。だからこそ、嫌みなくみえるのではないか。

 

 

最後に

 以上のようにうっしーには、自然体が似合う。最後にYouTubeや今後について、語ったうっしーの言葉を見ていこう。それが、いままで分析してきたことにぴったりだからだ。

 

来年も強いて目標を挙げるなら一年通して毎日投稿し続けることかなーって思ってるね。真面目、まじめな目標(笑)

だからさ、来年は登録者数何十万人行きます!みたいなさあ、具体的かつポジティブな目標っていうのはまったくないんだけれど。でもなんていうかそういう短期的な目標じゃなくてね、長期的にはいつかはやっぱ100万だってね50万まできたからね。100万とかいったらいいなーっておもってるんですよ。

でも何か別にそれはそういう数字にこだわっているということはまったくなくて単純に〔…〕金の盾が欲しいんですよね。なんかアレもっているとさ。親戚の子供とかに自慢できそうだなって思って。

〔…〕

だからまあ金の盾持っていたらちょっと自慢になりそうかなっていうすごい底の浅いちっちゃい目標はちょっとあるねえ。だから、100万まで何年かかるかわからないけどそのうちもらえたらいいなっておもってます。

〔…〕

親族の間ででけえ顔するためにいつか金の盾がほしいなっておもってます。まあ、でもその登録者の数ってYouTubeで動画投稿してるひとのすごさのバロメーターみたいな感じで使われがちだけどさ。まあでもそこを増やすために頑張っているという感じではなく、なんとなく好きなことをやってたら勝手に増えてく数字みたいな感じで認識してるので〔…〕

「2018年もありがとうございました的な動画」牛沢チャンネルより。書き起こし筆者。

 

  金の盾がいつかほしいといえる自然体、そのために動画をつくるのではなく、楽しくやっていくという自然体な認識…。やっぱりうっしーは自然体が似合う。そう、うっしーのYouTubeのエンディングが自然的であるのと同じように…。

 

 

 ここまでトップ4の内三人の分析を行ってきました。ということは、最後のあのお方が残っています。いつか、ガッチマン論でお会いしましょう。多少、にわかかもしれなかったですが、みていただきありがとうございました。