猫にもなれば虎にもなる。

院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

キヨという壮大なリズムゲープレイヤー【登録者200万!おめでとおおおおおおおおおおおお】

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  昨日、登録者が見事に200万人を越えていったキヨ。本人いわく、ゲーム実況者史上3人目くらいの快挙らしい。 200万人の報告は動画となったが好きな子に素直になれない中学生のごとくのあまのじゃくながらいままでで一番嬉しそうに見えた。


キヨ。チャンネル登録者200万人突破したんじゃあああああああああ

 

 ちょっとおくれたが、今日はその記念稿としてキヨについて書いていきたい。

 あっ、今日の分析はめちゃくちゃ軽めでございます。本格的な分析は過去記事をご参照ください。

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

タメとハシリ

 カラオケ(DAM精密採点)の一項目であるリズム判定はタメ(遅い)とハシリ(速い)という項目で判定される。おそらくこれにあてはめるならキヨはハシリが多い実況者だ。でも、ハシリ過ぎてだれもついていけないわけではない。視聴者が付いていける程度のハシリ気味を狙い続ける実況者だ。各項にわけてこの「ハシリ」についてみていこう。

 

ゲーム実況(ゲームの選択)

 キヨの活動の基礎、このゲーム実況。キヨは、単発実況が多くYouTubeだけで423本(実写除く)もあがっている。単純に比較はできないが、最俺でみるとフジが168本、ヒラ317本、こーすけは再生リストなしという風になっている。トップ4(ガレキ牛)でみると、レトルトは251本、ガッチマン77本、牛沢34本となっており、キヨがいかに単発実況が多いのかということがわかる。

 相対して、長く同じストーリーを追うゲームをしたりはしない。最近、長い印象のものでも『ネコトモ』の26パートというコンパクトさだ。牛沢が19パートかけた『絶体絶命都市』をキヨは12パートでこなした。加えて、キヨが連続で同じゲームの実況を投稿しないという点(連続投稿の場合は二本投稿が基本)も見ていくと、毎日みているひとにも視覚的な情報が統一されすぎないカラフルなものにしていることがわかる。サムネイルをみればその工夫がよくわかる。

 

 非常に多くのゲーム実況者、ユーチューバーがいるなかでそのトップクラスの登録者数を誇る要因のひとつがこの「ハシリ」気味のゲーム選びのテンポだろう。

 

 

編集(ゲーム実況、実写)

 編集はまさにキヨにかかれば難しめのリズムゲームだ。黒バックに文字の挿入というキヨを象徴する突っ込み方法があったり、他のメンバーのボケをぶちっと切る容赦ない時間短縮への編集があったかとおもえば、こーすけの顔の静止画アップを急に流したり、へたくそな説明をしようとするなど必要外の時間拡張への編集も突如としてされがちだ。時間拡張への編集でいうと、実況、『10分かくれんぼ』での小話タイムも記憶にあたらしい。

 前者の方が、後者に比べ多く配分されているので全体的には「ハシリ」的なテンポ感が強いが、後者がまざることで一辺倒なリズムを防ぎ、変転を推奨する。それは、まるで『太鼓の達人』の鬼でみられるようなリズムの変化に似ているものだろう。

 

 

運動神経の良さ

リアクション系実況者

 以上のようなテンポ感は運動神経の良さに比例するように思う。来たものに対する反応速度が実況者の中でも速い。だから、アクション系ゲームに対する親和性やツッコミが必要なバカゲーとの相性がよく、リアクション系実況者となれたように考えられる。『マリオメーカー』や『マリオカート』『ルイージU』などでは、この運動神経のよさと反応速度の速さ=「ハシリ」によって黙りがちな反射神経を使う場面でも動画が彼の声で埋め尽くされていた。「うるさい」(誉め言葉)はキヨだからこその現象といえるだろう。

 

サッカー、攻守の切り替え

  キヨはサッカーがとても好きなことはよく知られるが、サッカーの特徴は、攻守が素早く切り替えられることだ。それは、キヨのテンションの上下の切り替えや、ゲームの切り替えのテンポ感に似ている。野球が明確に裏表で攻守が決まっていて、実況会では牛沢が好んでいることは象徴的に思える。

 

……

 

 以上、「ハシリ」気味のテンポは、キヨという実況者の大きな特徴だといえるだろう。キヨは自然と自由にでも難しいリズムゲームをプレイし続けているのかもしれない。「私は自由でありつづける」とは本人の言だが、これからもそうあってほしい。