【Autumn】 A CAT IS AN ART!
皆様、名実ともに秋ですね!いかがお過ごしでしょうか。今回は、わたくしが大好きな猫企画🐈です!!!
猫×秋ということで、「猫は芸術だ!!!」と思いつきました。はい、思い付きと勢いの企画ですが、ちょっとだけ新しい形式に挑戦しています。少しでも猫のことが好きになっていただければ…。さっそく、やっていきましょう。
猫自体が芸術だ!
猫は、古来から人間に愛され、時には神に近い存在として崇められていました。特にエジプトでは、猫が神だったり神に近い存在だったりもして、猫にエサをあげるための神官がいたということもあります。また、バステトという猫の女神も存在しています。そのため、ブロンズ像や木像、果ては猫のミイラまでも発見されています。
ちなみに、日本の猫は仏教の経典を輸入する際にネズミが経典を食べないようにと船にのせられてやってきたのがはじまりだといいます。その後は、貴族たちに愛されたらしいのですが、猫なので脱走することも多く、庶民も飼うようになったそうな…。このような歴史を見ると古来から猫は我々人間をその魅力で虜にしてきた様子が伝わってくるようです。
さて、猫はその姿自体が魅力的ということ堪能できる本があるので紹介しておきます。上のスライドにもあるように『世界で一番美しい猫の図鑑』です。品種ごとに紹介がされ説明文も充実していますが、さまざまな表情の猫をみることができおすすめです。
また、次に見ていくように世界中の芸術家も猫も愛しました。
数々の名画に描かれた猫
上記の錚々たる芸術家たちが、猫を愛し描きました。上のスライドでは、ルノワールが描いた『猫と婦人』を例として挙げておきました。女性と猫の組み合わせも実は多く、ピカソは愛人と黒猫を一緒に描いちゃってます。また、ピカソは猫とともに映る写真が残るほどの猫好きとして知られています。
画風が違う画家たちが猫好きで共通しているのも面白いと思います。キュビズムの巨匠・ピカソとポップアートの巨匠・ウォーフォールがそろって猫を描き愛しているという事実に猫の芸術的魅力を感じざるを得ません。また、上には書かれていませんが、ダリも猫好きで知られています。
歌川国芳と猫
日本でももちろん猫を愛した芸術家がいます。歌川国芳です。国芳は非常に変った浮世絵師で、幕末に活躍しました。その個性的な絵のなかで非常に多く描かれたのが「猫」です。上記のスライドの左側『其のまま地口 猫飼好五十三疋』は東海道の53の宿場を猫による語呂合わせで描いたものです。一匹一匹が丁寧に描かれていることからも国芳がいかに猫の姿をよく見て描いたかがわかる作品です。
右側は、猫で文字を書くシリーズのひとつ『なまづ』(旧仮名遣い:なま川")です。猫の軟体性を生かしたトリックアートは見ていて楽しくなります。また、これ以外にも猫が擬人化された作品など『ねこと国芳』という一冊の本ができるほど描かれています。ちなみにスライドにある本は持っていますが、猫好きさんにはおすすめできる一冊です。
もっと見たい人へ
猫の芸術作品をもっと見たいという方へおすすめの本は『猫まみれ』という本です。絵や像など様々な形体の作品が古今東西問わず紹介されています。
身近なCAT'S ART
ここでは、現代日本で身近にみられる猫のアート作品を紹介します。
一人目はヒグチユウコさんです。彼女の作品は非常に緻密で、世界観(ストーリー)がシュールになっています。完全に大人向けの絵本が多いです。リアルでありながら少しかわいらしく装飾された猫たちを堪能できます。特におすすめは、『ギュスターヴくん』です。
【参考:過去記事】
二人目(二組目?)は、兄妹共作で『俺、つしま』シリーズを作っているおぷうのきょうだいさんです。リアルな絵×リアルなストーリーが猫視点から語られているのは、猫まんがのなかでも有数の芸術性を感じさせます。