【にわか二人がとりあえず××について語るラジオ】東海オンエアはここが「おもしろい」~あの頃のテレビバラエティとの類似点~【第八弾】#前編
ちゃんこ:われわれのコラボも第8弾ですか…(シミジミ)そろそろ、導入のあいさつもおなじみのものを作りたいですね…。
チョピまる:じゃあ、こんなのはどうですか!「やあ、にわとりコンビのチョピまると!ちゃんこだ!」みt…
ちゃんこ:おいおいおいおい!そりゃ、「東海オンエア」さんの丸パクリじゃないですか!!!怒られますよ!!!
チョピまる:あっ!そうか!これ東海オンエアさんのでしたね…。いやあ、この挨拶が良すぎて思いつかないなあ…(ブツブツ)
ちゃんこ:チョピまるさんが、長考タイムに入ってしまいましたのでそろそろ本編どうぞ!!!
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チョピまるとちゃんこによるブログコラボ企画の第八弾です。
今回はYoutuberグループである東海オンエアについて、十年前くらいのテレビバラエティとの類似点という観点からその魅力を解剖しちゃおう、と思います。
《前回コラボはこちら↓》
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ちゃんこ(id:chanko_bamboo): はい!こんにちは!この企画をきっかけに東海の沼に片足を突っ込み始めました、ちゃんこです!チョピまるさんに出会うまで実写系YouTuberはほぼほぼ未開拓だったのでちゃんこ視点でどこまで語れるのか、楽しみです!
チョピまる (id:caaatteey-0815):はい!こんにちは!ここ一年くらい寝る前に東海オンエアの動画見させていただいてます、一般視聴者チョピまるです!!!いやあ、初の実写系ユーチューバーの魅力分析とうことで楽しみです!
0.東海オンエアについて
東海オンエアは、日本の愛知県岡崎市に拠点を置く、6人組YouTuber。メンバーはてつや(リーダー)、しばゆー、りょう、としみつ、ゆめまる、虫眼鏡。2013年にYouTubeチャンネルを開設。所属事務所は、GENESIS ONE(~2017年)UUUM(2017年~)。サブチャンネルは「東海オンエアの控え室」で、メンバー全員に個人チャンネルが存在する(しばゆーは『しばなんチャンネル』でうーくんとしても活動している)。2020年六月現在のチャンネル登録者数は524万人、総再生回数は59億回以上にも及ぶ。
メンバー全員が愛知県出身者、うち、虫眼鏡以外が岡崎城西高校出身である。活動開始以来、拠点を岡崎から移しておらず、2016年、岡崎市の観光伝道師に任命されている。動画のジャンルは「お笑い」によっており、ネタ系・コント系・ドッキリ系など多岐にわたる。活動初期から過激な動画が多く、体を張った企画も多い。長期にわたる私生活も含めた罰ゲーム(通称:十字架)は、彼らの特徴のひとつとなっている。
また昨今ではその活動はYoutubeにとどまらず、ラジオ番組やテレビ番組の出演など、様々な媒体での活動が見られる。
サブチャンネル
Twitter(肩書、担当カラー)
てつや(リーダー・オレンジ)
https://twitter.com/TO_TETSUYA
としみつ(グリーン)
https://twitter.com/TO_TOSHIMITSU
しばゆー(イエロー)
https://twitter.com/TOKAI_ONAIR
りょう(ブルー)
ゆめまる(ピンク)
https://twitter.com/TO_yumemarucas
虫眼鏡(茶色)
https://twitter.com/TO_ZAWAKUN
1.動画の企画力
ちゃんこ:さて、東海オンエアはかなりの動画投稿数がございますが、そのどれもが面白い企画であふれています。チョピまるさんはこの中で「これがすごい!びっくりした!」という企画はございますか?
チョピまる:そうですね。東海オンエアには度肝を抜かれすぎなので何とも難しいのですが…。まずは、『情報量の多すぎる動画』ですかね。
この動画は、概要欄で編集担当の虫眼鏡さんが「編集大変だった。本当に。」と書いているように編集のディティールにこだわったすごい動画だなと思います。最初から画面がごちゃついているんですが(背景の絵が“うるさい”ですね)、テロップや個人情報も過多ですし、そのうえ、天気の表示のようなテレビ風の編集、ニコニコ動画のコメントが画面に流れる編集、Twitterラインなどスマホの画面の再現の編集など現代的な映像文化を詰め込んできてますよね。その一個一個が「ああ、あるある!」っていうやつなので、単純に「すごい」と思いました。
そこから次第に、ゲームが始まってしばゆーの謎の実況で耳まで情報過多になってくるというのがまたいいですし、途中から効きビールになったときも、メンヘラ彼女からのラインが邪魔になったり、編集が「パオパオチャンネル」っぽくなったり、画面外で喧嘩がはじまったり、カオスなままエンドロールになってカメラが倒れていつものエンディングなしで終わる。どうやって思いついたんだ!って心底度肝を抜かれた動画ですね。シュールなので見れば見るほど、味が出るスルメのような動画でもあります。
ちゃんこ:そうですね。こちらの動画、拝見しましたが、編集の情報量もかなり多く、見ていてどうやって作ったのだろうか、とわくわくする動画でしたね。まさに、企画力で攻めているな、と思わせる作品だったと思います。
チョピまる:あともう一個。「【水中大喜利】酸素がないと大喜利の答えの質は下がるの?」ですね。
これは、見ればわかるのですが、字幕がないとまじで何言ってるかわからないほど体を張った動画です。なぜ大喜利を水中でやろうとおもったのかと驚きましたし、メンバーが体を張っている感じ、答えの絶妙なチープさが最高です。岡崎市に協力してもらってこれをしているというシュールさも好きです。オチも一筋縄ではいかない東海オンエアらしい名作だと思います。
ちゃんこ:こちらの動画はまさに「東海オンエアらしい体を張った企画」ですよね(笑)
思いつきそうで思いつかない企画を作るのが彼ららしさですよね。
チョピまる:ちゃんこさんが「すごい!」と思った動画をぜひ教えてください!!!
ちゃんこ:そうですね…。私からは事前にチョピまるさんからご紹介いただいた動画と、自分で見てみて面白かった動画二つを紹介します。
まずは【検証】帰ってきた息子が外国人になってたら母はどうする!?という動画
これは東海オンエアという企画というより、てつやさん単体の企画ですが、東海オンエアらしい「やってみたくてもできない企画」と「アットホームな優しい空気」が融合した企画だと感じました。もうね、とにかくてつやさんのご家族が優しいんですよ。そして協力しているエドワンさんも優しいんですよ…。
チョピまる:そうなんですよね…。てつやの家族の神対応とエドワンのノリの良さ…。オチまで完璧でしたし、いうことなしという感じでした。
ちゃんこ:こういう動画は茶番になりがちなんですけれど、それを感じさせないのはそのわざとらしくない優しさにあふれているからなんだろうな、と思いました。
また、個人的に探してみて興味深かった動画は「【とにかくなんでもあり】グリーンバック物語選手権!!!」です。
編集というところに焦点を当てた企画はいくつかありますが、ちゃんこ的に面白かったのはこちらの動画ですね。編集担当の四人(虫眼鏡・としみつ・てつや・しばゆー)がそれぞれ「グリーンバック物語」というざっくりとした設定で動画を一本作って評価しあうという企画で、四人それぞれの個性が爆発していて、キャラクター性がわかりやすかったです。
チョピまる:編集担当の企画にははずれがありませんからね。一つのルールからそれぞれの個性が色濃く出てくる感じが「東海オンエア」だな…と思わせてもらえる神企画ですね!
ちゃんこ:ほかにも、「【超豪華】初心者だらけのYouTuber野球対決!!」
の動画とか、案件なのにYouTuberらしく、そして東海オンエアらしい企画で、案件っぽさがなく楽しく視聴できました。
この、超豪華なメンバーが大勢いるにも関わらず、ゲストたちに焦点をうまく当てて、且つメンバーそれぞれの個性を爆発させた、東海オンエアらしい「カラフルな動画」がまさに彼らの「企画力」を表しているのだと思います。この技術は東海オンエアだからこそ出せるものですね。
チョピまる:東海オンエアは“案件っぽさ”ないないですよね。面白いので結果的に一番、提供先に貢献しているのではないかと思います。「【大盗難】岡崎市中に隠された俺の物を探し出せ!!!」は、政府広報からの案件動画なのですが東海らしさが満載の動画になってます。企画力がなんらかの制約によって失速しないのは東海の魅力の一つだと思います!
ちゃんこ:この案件はかなりすごいところから来ていますよね…。様々なところからの案件に対して「東海らしさ」をプラスしていくのは本当にすごいですよね。
さて、このほかにも東海オンエアには特徴的な動画がありますね。
チョピまる:それはもしかして…。東海オンエアは冒頭に「第一回○○選手権!」といいつつ、ほとんど第二回以降がないというやつでしょうか*1!?!?単発なら、わざわざ第一回という必要がないのでは??と思っていたら、第二回以降がほとんどない理由とそれを逆手に取った企画がありますよね!「【ジャイアン選手権】同じ企画を10回やったらどれくらいつまらなくなるの?」です。
ちゃんこ:これはインパクトが強烈でしたね…!
チョピまる:第二回以降が“第一回の面白さを超えられない”という理由を虫眼鏡が説明した後、それなら10回やったら「死ぬほどつまらん」くなるか検証するという形でスタートしていますよね。この発想の転換による企画力には驚きましたし、(ラストだと気合が入ってしまうから)三人には内緒でラス前の第9回をメインで採用した虫さんの策士っぷりにより、企画のガチ感が伝わってくる名作動画だと思います。
ちゃんこ:そうなんですよ!この「第一回しかない企画」というのが東海オンエアたる所以というか、大きな特徴となっていますよね!ちゃんこ個人的に、この「一回しかない」というのは「ネタやボケの鮮度」が命であり、企画のインパクトを大事にしているからなんだと思います。そして、第一回があるからこそ、ほかのシリーズものが際立って光るもがあるんでしょうね…。
チョピまる:鮮度を大事にしているというのもありますよね!そして、常に現状に満足しないで「おもしろい」ことにストイックな感じも印象としては受けます。
2.昔のテレビ番組との類似点
ちゃんこ:また、この「第一回」というのは「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の「第一回チキチキ~」シリーズにも通じるものがあると思うのですが…。
チョピまる:そうですね。それだけではなく、企画における「攻めた姿勢」も彼らの幼少期に当たる90年代のバラエティからの影響が色濃い気がします。例えば…「【女性閲覧禁止】法に触れずに「パンチラ」を撮りたいんだ!!」とか、今やテレビではできなさそうなネタもぶち込んできます。ちょっとエロ、ちょっとグロの感じぎりぎりを攻めているのはまさしく90年代的バラエティの風味を感じます。
ちゃんこ:攻めた姿勢…。この動画は一歩間違うと炎上になりかねない内容ですよね。それでも怒られない、というのはチョピまるさんが仰っている「90年代のバラエティからの影響」があるからこそですよね。今のテレビでは難しいですが、昔はやっていたような企画を取り上げることで、テレビとYouTubeとの違いを出しているというのが伝わってきます。個人的には、
「【新提案】てつや!たばこの時代は終わったぞ!!これからは〇〇の時代だ!!!!」
とか
「【検証】1週間ほろ酔いし続けたら人はどうなってしまうのか!?」
というまさに現代のテレビではできないような企画を攻めていて、まさに「興味のあるコンテンツを選べる」Youtubeという土壌だからこそできる企画だな、と思いました。
チョピまる:そうなんですよ…!たまに、東海オンエアは、企画説明などなしにいきなりコントを始めて、いきなり終わるパターンとかあるんですけれども、どこまでがリアルなのかその線引きがあいまいなのも「90年代バラエティ」感があるな…と。最近の「【お酒大好きTV】テキーラを飲んでも気持ち悪くならない最強の方法があった!!!」
なんかは、東海オンエアという自己紹介もないですし、どことなく、「ノリタケーブルTV」(2000年のコントですが…*2)のような感じも受けました。うまく言葉で表せないのですが、シュールで虚実がまざってて…という感じが…。
ちゃんこ:確かに、この動画どちらも見ましたが、すごく似ている部分がありますね!
そのどこまでがリアルでどこまでが収録しているのか、という線引きって我々視聴者の見た後の「独特な余韻」を色濃く出しているな、と感じさせますよね。その「独特な余韻」があるからこそまた見たい、というか面白かったなあ、という感じにさせてまさに「鼻について取れない匂い」のような感じを出していますよね。
他にも、東海オンエアの特徴として「ガチ」感、というのがありますよね
私個人的には、「【過去最悪】全味覚の世界最強を全て混ぜたら本当に死にかけた」
のように体を張った企画が思いつきますが、チョピまるさんが思う「往年のバラエティにあった「ガチ」感」にあふれる動画ってございますか?
チョピまる:そうですね…。体を張った企画にガチ感があるのは完全に同意!という感じです。そのほかでいえば、例えば、「【入れるまで絶っ対帰らない】鬼のゴミ箱シュートリベンジ!!!」ですね笑
これは、小さなごみ箱にサッカーボールが入るまで帰れないという超過酷な企画でかつては失敗していたんですが*3、今回は、としみつが一発で入れて(すごい!)、動画の尺が足りなくなって東海オンエアあるあるのオチのひとつである壮大な宇宙オチが採用されてます(サッカーボールが地球になっちゃったりします)。また、この動画編集担当は、てつやなのですが、概要欄にも以下のように書いてあります。
東海オンエアの好きなところ
・ガチなところ
・やりきるところ
・頑張るところ
・その他いろいろ(2000個くらい)
(編集:てつや)
ガチだからこそ、編集は大変だったんだと思いますが、こういう動画があるから、東海オンエアの動画には「ガチ感」があるんだと思います。
ちゃんこ:確かに、思っていたよりすぐに企画が終わった時などは編集に困りますよね(笑)
そういう引き出し力も試されますが、やはり仰っている通り「ガチ」だからこそあり得るトラブルというか、美味しい展開ですよね(笑)
チョピまる:あとは、体を張った企画に似ていますが、「【マジ神回】相手を満腹にしろ!ご飯食べ食べポーカー!!!後編」の動画の流れにも「ガチ感」を感じざるを得ません。台本無き進行だからこそ起こった奇跡的なオチは、90年代大人気だったバラエティー番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」*4のような「ガチ感」(ポケビとブラビの対決や社交ダンス企画など)を感じました。あまりにも見事な進行だったので深く内容は言いたくないのですが、てつやとしばゆーのリアクションやドラマ性は「ガチ」にこだわっている東海オンエアにだからこそ起こった奇跡なのではないかと思います。
ちゃんこ:確かに台本なしの進行って危険な気もしますが、彼らが「ガチ」にこだわっていて、それを追求してきた動画を撮ってきたからこそ成しえる動画でしたよね。私もこれ、チョピまるさんに紹介いただいて拝見したのですが、「体張っているなあ」という尊敬の目で見てしまうほど「ガチ」でやっていましたよね。
そういう「ガチ感」を楽しめるというのは、我々が東海オンエアと近い年齢で、世代的にあの頃の90年代、2000年代初期のテレビバラエティー番組に親しんできたという土壌があるからですね。そしてそれが、今現代の10代の若者にも受けている、という事実もまた、あの頃のバラエティー番組の「ガチ感」というのはどの年代にも面白さを感じることができたというのがありますね。
そういう「ガチ感」を前面に売りにして尚且つ面白い動画を作れる東海オンエアは本当にクリエイターとして尊敬できます。
チョピまる:そうですね!おそらく彼らはそのあたりからの影響を潜在かもしれませんが、受けていてそれをうまく昇華して自分のものとしているのは、すごい!の一言です!
【後編は、YouTubeという媒体の可能性を広げている存在としての東海オンエアについて語っていきます!!】