猫にもなれば虎にもなる。

院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

『猫丈記』~その二.「招き猫効果はあるか。」

 猫に関する随筆への挑戦『猫丈記』の第二弾です。よければ、第一弾もご覧ください。

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

 

 猫なる動物と同棲し始めて一年。店に行けば気になるオブジェ…。そう、招き猫だ。愛知県常滑市で多く生産されているそれは前よりもずっといとおしい。ガチャガチャを見かければ、いつの間にか課金をしてしまう。我が家は、いつの間にか招き猫が溢れている。

 

 

《最近、かわいすぎると思った招き猫ガチャガチャ。ちょっと値ははるけど満足度は高い↓》 

 

 

 

 

 さて、右手を挙げていれば「お金」、左手を挙げていれば「人」を呼ぶという招き猫。招き猫が溢れ、リアル招き猫の「まるくん」もいる我が家では「招き猫効果」はあるのだろうか…。

 

 まずはお金。どうだろう。大損もこかないけど、すごい利益を得たわけでもない。おっと、これはお金には厳しく、限りなく堅実な飼い主の性格をただ表しているだけか。次は人。まあ、うちはお店をしているわけではないのでなかなか。ただ、ブログでの人とのつながりはいただいている気がする。

 

 でも、「招き猫効果」は実は半端ない。お金とか人とかじゃなく、「福」は猫にあふれた我が家には以前より多くなっている気がする。とくに、つらいとき、不条理を感じたとき、落ち込んだ時、家族とギスギスしたとき。いつも通りすぎる招き猫のほほえみ、いつも通りすぎる飼い猫「まるくん」の愛らしさは、そうした気分・空気を非常に柔和にする。さらに、もっと落ち込んでしまったとき、ひとりで抱え込んでいていつも通り振る舞おうとしていても、いつも以上に寄り添ってかわいらしくしてくれる姿がたまらなく、愛おしい。その瞬間が、日常で最も幸福を感じさせてくれる。

 

 昨今は、「生きるだけ」ではつらい世の中なのかもしれない。目標や当面のゴールすら霧がかかって見えにくいことがある。むかしとは違った意味での「苦しさ」や「不安」が蔓延している。それは個人の力ではなかなか解決できない。仕方ない。だからこそ、ただ「生きる」のではなく、「生きている意味」を感じさせてくれる猫の存在は大きい。生きるという身体的な運動のなかに充足をあたえてくれる猫は…。

 

 そう、結局個人的に言えば「招き猫効果」はあった。うちの招き猫に嫌われないよう今日も顎で使われよう。

 

 

今週のお題「ねこ」

 …今週のお題にもタイミングよく絡められました!