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院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

レトルトさんとかいう芸術者家肌のゲーム実況者【前半】

  以前、キヨさんについてVTuber説をとなえてきたのだが、キヨさんを分析すれば、いつかトップ4(別名:ガレキ牛)も…と思っていた。今回は、レトルトさん(レトさん)について、考察したい。

 

 ※ファンの方からすれば、にわかなところがあると思いますが、ご了承くださいませ…。また、敬称略とさせていただきます。

 

「レトルト かわいい 結婚して」

  キヨのYouTubeから送られたポスターに刻まれた視聴者コメントの文字、「レトルト かわいい 結婚して」*1。レトルトといえば、「かわいい」というファンも多いだろう。事実、そのようなコメントを多く見る。ただ、おそらくレトルトは一筋縄の「かわいい」ではない。

 いわゆる、ブサカワでもなければキモカワでもない。おそらく、独特の「かわいい」の形状を持っている。

 

「かわいい」の土台―芸術家肌の繊細さ

 レトルトの独特の「かわいさ」の根底にあるのは、その芸術家肌の繊細さだと思う。ドット絵は繊細だし、自身の情報についても非常に繊細に扱っている。

 ドット絵は、自分自身でつくっているらしく(つい最近エンディングカードに関する動画があがった)、アイコンやサムネイルにつかわれている。毎日投稿しているレトルトにとってはいつ時間があるんだろうという感じなのだが、アイコンなどは定期的に更新されている。ドット絵の性質もあるが、ひとつひとつが精巧である。それは、「Human: Fall Flat」のキャラ造形や、「Mii」の造形を見てもわかる。特に、真っ白な人間の上に雑に線を描いただけの男や集合恐怖症になりそうな点で形成された女やテラフォーマーズみたいななどとにかく「きもちわるい」キャラを増産しているキヨとはかなりの違いがある。だからこそ二人は、キヨレトと呼ばれるほど相性がよいのだろう。ともかく、ゲーム実況という分野の人物の中でもその特質すべき繊細さは、まるで作品の”質”にこだわる芸術家のようだ。(キヨはテンポにこだわり、レトルトは質にこだわる。)

 

 また、その個人情報についても繊細に扱っている。キヨとしている「全身ラジオ」では、特に趣味がない(最近ではマーベル映画はすこしはまっている)ということだが、情報の開示の程度にもこだわりがあるようだ。牛沢のように、その苗字を明らかにすることもないし、飼っているネコの名前や種類もわからない(デグーのこむぎちゃんはファンの間でも人気だった、あるいは人気ユーチューバーの間では、猫を飼ったり、それを動画にすることが流行している)。また、キヨがキヨ猫をアイコンにしているからか、猫をモデルにしてドット絵にすることもない。顔がばれてしまったときも、マスク実況者を続けた。もちろん、キングラー好きなど開示された情報もあるが、本人のいう「壁システム」は、毎日その鼻声(華声)を聞いているリスナーに対しても繊細に緻密に構築されているようだ。

 

 もし、芸術家肌の繊細さという言い回しが大げさだとしても、マメなのはまちがいない。ゲーム実況もパートをかけてでも、しっかりきっちりやることが多い。ゲームをすみずみまで楽しんでいる姿勢は、ゲーム好きの「大人」の代表にみえる。さらに、昨年(2018年)、体調を崩した時も、動画のストックで毎日投稿を続けた(YouTube「救急車で運ばれて入院しました」より)。控えめに言ってもマメなレトルトが彼の独特の「かわいい」の土台となっている。なぜなら、マメさや繊細さとはギャップのある一面を持っているからだ。後半に続く…。

 

つづき↓↓

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

*1:キヨのYouTube「調子に乗り、ふざけ続け余計な一言を言うキヨという男」より