「キヨ」って誰??ーーキヨ、VTuber説(パート4)
※この文章は、パート4です。パート1~3をみていただければより分かりやすいかもしれません!ぜひ!
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ゲーム好きの「中学生」とドラキュラ(パート1)
巻き込まれとタブーのなさ(パート2)
うそつき/純粋ファン(パート3)
人気を追走しない、独自の編集(パート4)
「キヨ」って誰??ーーキヨ、VTuber説
人気を追走しない、独自の編集(パート4)
人気ユーチューバーたちは、よく「バズりたい」(再生数が飛躍すること)というらしい。そのために、もちろん、東海オンエアのように独自路線を貫くユーチューバーもいるが、非常に流行に敏感である。そのアンテナの感度のよさや、話題に対するアプローチの方法にこそ、個々の個性がともることが多い。
しかしながら、キヨは、人気を追走しない。もちろん、最新のゲームをすることもあるのだが、『ゲームセンターCX』の有野課長がプレイしているような少しレトロな実況や、ほとんど知られていないゲームのプレイも多い。ゲーム選びのセンスは視聴者を飽きさせず、「いつもとかわらない」よき“うるささ”と「いつもかわる」ジャンルのゲーム選択が混在している。いかにその例をほんの一部だが挙げておく。
最新のゲーム
『大乱闘スマッシュブラザーズ』:「5vs5の団体戦がとんでもなく盛り上がる!」等
『ネコトモ』:「とんでもないことを喋るネコが面白すぎる」等
『Friday the 13th: The Game』:「【4人実況】最強のジェイソンvsすぐに見捨てる四つ子の兄弟」等
『wii party & wii party U』:「ゲーム実況で本当に起こった奇跡」等
『桃太郎電鉄 北海道大移動の巻』:「【4人実況】最高の友情破壊ゲーム『桃太郎電鉄』#1」等
『せがれいじり』:「「せがれいじり」という得体の知れない怪しいゲーム」等
未知のゲーム
『野生動物のレース Wild Animal Racing』:「【4人実況】野生動物が暴走するゲームで大爆笑した」
『Ragdoll Runners』:「こんなゲーム笑うにきまってんだろ」
『エアホッケー』:「昔のパソコンに入ってた爆笑と絶望の『エアホッケー』」
このような多様なカテゴリーを、次々繰り出していく実況スタイルは、視聴者(リスナー)を飽きさせず、今日はなにが実況されるのかを予測されにくい。ついつい、通知機能をおさせてしまう効果があるだろう。そのうえ、マニアックなゲームの登場は、こんなゲームもあるのかというゲーム界への貢献になっているとおもわれる。
そして、このような独自のセンスは、かなり個性的な実写動画の編集にも関わっている。ユーチューバーは自分自身で編集を行うことも多い。それが動画を最後まで見てもらえるかというカギにもなるし、面白さも左右する。一応、少し映像分析をかじったものからすれば、たいていのユーチューバーの動画は、音(効果音、BGM)、照明、空間(撮影部屋)、画質(フィルター、カメラ)によってその個性、あるいはセンスが出てくる。この違いも非常に面白い。(いつか分析してみたいものだ…)
しかしながら、キヨの場合はその個性が、時間によく出ているように思われる(特に最近)。テンポが明らかにおかしい。実況スタイルがそうであるように(実況でもともかくだらだらしない)、とにもかくにも早くなっている。企画について丁寧に説明することはほとんどないし、黒画面にテロップで場面転換されることが多いが、そのことによって一つのくだりを瞬時に終わらせ、すぐに次へといってしまう。たとえば、「最俺メンバーで『一番健康な男』を決めます!」ではこの手法が多用されている。
そのうえで、おもに最俺のこーすけに対するいじりなのか、不必要なシーンを取り入れてくる。アップを静止させるだけのカットや、顔が鏡面のようにふたつになるめんどくさそうな編集をほどこしている。黒画面によるツッコミがBGMとともに急にゆっくりだあったりする。(具体的な動画の名前を思い出したかったのですが、どうしても思い出せませんでした。申し訳ございません。)
以上のように、ゲーム選択や編集において、キヨがマイペース=かなり独特のセンスをもっているといえるだろう。パート1では、「近所のにーちゃん」といったが、動画の中身はかなりの「変人」(誉め言葉)のようである。各パート矛盾が多く含まれていたことに、このブログを読んでくれた方はきがついたかもしれない。その矛盾について最終回での検討をしたいと思う。次回につづ…「あれ、キヨって誰??」。
つづき↓↓