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「キヨって誰??」ーキヨVTuber説(パート2)

 

※この文章は、前回のつづきです。

 

👇️👇️目次はこちら👇️👇️

ゲーム好きの「中学生」とドラキュラ(パート1)
巻き込まれとタブーのなさ(パート2)
うそつき/純粋ファン
人気を追走しない、独自の編集
「キヨ」って誰??ーーキヨ、VTuber

 

 

 【前回あらすじ】

キヨは、すでに有名ゲーム実況者でありながら、永遠の「中学生」という肯定すべき変わらなさを持つことで、親近感をもたざるをえない。さらにその実況スタイルからゲームを楽しむ童心を思い出させるという離れ業をするという意味でもはやバーチャルなドラキュラであるとも思われた…。

 

 

巻き込まれとタブーのなさ

 

 キヨは異常に巻き込まれる。顔出しも別実況者の騒動の最中に起こったものだし、結婚説ももう何度も出ている。ほかのひとの騒動にも巻き込まれる。持ってるといえば持っているが、危機といえば危機連続だ。指輪一つで、ネット業界をざわつかせるというもはやアイドルのような話題もある。「巻き込まれキング」

 

 しかし、キヨはそれをすべてネタに変えてしまう。自身で、「メンタルが異常に強い」というように、しなやかに騒動をかわしていく。たとえば、実況部屋をチェックする動画では、「バレたのは俺の顔だけだ」と発言し、顔バレ騒動をネタにしている。また、メンバーのフジ(マスク、サングラスのフル装備)の素顔がでてしまったことも、最近の動画(最俺でのテニス動画)でネタにしている。

 

 グループにありがちな不仲説についても「最俺不仲説は本当なのか」(2017/1/26)という動画を出し、結果的に【ネタバレ注意!!】否定しないというネタに昇華している。あるいは、意味深なタイトルの動画が、彼の周辺で(最俺のフジ、ヒラと協力実況をよくしているレトルト)相次いで出たとき、「タイトルとサムネで視聴者を不安にさせるんじゃねぇ!!!」(2017/12/4)では、フジとヒラを叱責しつつ、レトルトを巻き込み、最後は自身が先にやってたという完璧なオチをつける。つっこまれそうなこと、負のイメージは笑いに変える。異常にポジティブな姿勢は、彼の実況スタイルともかぶる。実写でも実況でも明らかに笑い上戸のキヨにつられて笑ってしまうという人も多いのではないか。

 

 結婚説がでたときも、正面から否定を忘れない。Twitterにおける火消しの丁寧さは、普段テキトーに見える彼とはギャップがあり、ファンに対する敬意があるように見える。言い換えれば、「永遠の中学生」の精神的に「大人」の部分。それは女性ファン(の特にガチ勢)が多い所以なのではないか。

 

 このタブーのなさは、芸能人や有名人とは一線をかくす。最俺の動画ではたびたび、事務所に所属していないことを強調しているが、このノリのよさ、いい意味でのタブーのなさは負の出来事を楽しさに変えていく彼の能力との親和性が高いと思われる。

 

 しかしながら、本当のところはもちろんタブーもあるのだろう。タブーがなさそうに見えることは逆にタブーをひたかくすことができるともいえる。実況では叫んでいるのに(誉め言葉のうるさいがよくコメント欄に書かれる)、普段は暗くてぽかんとしているという証言もある(まふまふやレトルト等から)。しかしながら、協力実況もおおく、友人も多いようなので、単純に陰キャともいえない。よくわからない。

 

 あけすけのようでありながら、それは動画や活動内に留め、その外側にはどうやら真逆のキヨも存在しているようなのだ。キヨはその実態をつかませない。まるで、アイドルのように。あれ、「キヨって誰??」

 

つづき↓↓

 

caaatteey-0815.hatenablog.com