猫にもなれば虎にもなる。

院生による本格分析(をめざす)ブログ。ねこちゃんにも寅くんにもなれるような柔軟な姿勢。

《モリアーティVS守谷》『シャーロック』最終回、守谷の「挑戦」。―「誰?」という疑問そのものが持ってしまう意味とは―

 こちらの記事は、ドラマ・映画など映像の本格分析を行うブログの方にお引越ししました!!! 

 ぜひご覧ください!!!

blog.livedoor.jp

 

そして、こちらが新設されたドラマ・映画等映像作品の本格分析専門ブログです!

tame lab!!!といいます!よろしくお願いします!!!

 

blog.livedoor.jp

 

【2020】YouTube新時代を感じるチャンネル3選!【コンテンポラリー】

 

 あけましておめでとうございます!ついに、2020年となりました。今年も当ブログを宜しくお願い致します。

 

 2020年一発目ということで、個人的に“YouTube新時代”を感じさせてくれるチャンネルを紹介していきたいと思います。これだけ、有名人を輩出してなおYouTubeの可能性はかぎりなく広いと思わせられるほど、日々新しいものが登場しているこの業界。そのなかでも、ポップカルチャーの最先端がスマホを通じて感じられるチャンネルを紹介します。

 

 ※番号は順位ではなく、あくまでも便宜的なものですので、ご了承ください。

 ※非常に、個人的な視点です。

 

 

 

 

1.シマリストきむら

 

www.youtube.com

 非常に深くシマリスを愛しているチャンネル。ペットを主人公としたチャンネルはすでに多いのだが、ここまでスタイリッシュで、かつ先進的なチャンネルは過去日本ではなかったのではないかと思う。

 

 スタイリッシュ―。OPをみれば、その撮影技術の高さが一目瞭然だ。シマリスの習性・生態にあわせ、無理をさせないようにしつつも、その魅力を映像上の画力で伝えてくれる。シマリスの周辺環境の作り方、テロップのつっこみのセンス、動画の構成と長さなどどれも無駄がない。技術の高さ、センス、無駄のなさの合わせ技の中に、スタイリッシュが存在するのだろう。

 先進性―。このチャンネルのもうひとつの特徴は、シマリスについての知識や実用的工夫、動物と暮らす者に大切な「こころもち」が紹介されているところだ。動物との「共生」をより深く考えることは、ペットブームの昨今では特に重要な視点であろう。また、エキゾチック・アニマルというあまり世の中に飼養の方法が出回っていない動物について、その生態や習性をしるために互いの知識を「共有」するのも、YouTubeという媒体の可能性を見出した取り組みだ。投稿内容によって、よくシマリスがペットショップに並ぶ時期や、動物愛護週間に合わせるなど、見る側にもありがたい作りになっている。2020年からは、シマリス学会なる生放送も開始予定だとか。今後も見逃せない。

 

 スタイリッシュと先進性はどちらも、動画に彩りを加えるだけではなく、想像力が試される時代に、生き物の「生」がどんなものかについてあらためて教えてくれる。ペットを飼うことを検討している方、動物が好きな方、かわいいものが見たい方…いろんな方にみてほしい。

 

 個人的おすすめ動画↓

 

www.youtube.com

 

 

 

2.実写版こーすけ

 

www.youtube.com

 ゲーム実況者グループ、「最終兵器俺達」のこーすけさんによる実写動画チャンネル。2020年1月3日に初投稿が行われているので、非常に新しいことがわかるだろう。でも、チャンネル初投稿の時期だけが「新しい」のではない。もともと、彼個人の実況チャンネル「こーすけ」を持っていて、そこに実写動画も上げていた。これまで通りでもよかったはずだが、別にこのチャンネルを立ち上げたという形になる。だから、このチャンネルは、いわゆるサブチャンネルではない。“二つ目のメインチャンネル”といってもいいだろう。

 

 実況者でもありながら、実写映えをするこーすけだからこその「新しい」試み。二つのメインチャンネルがどのような運動で、さらに「最終兵器俺達」も取り込んでどのような運動を起こしていくのか。ダブルメインチャンネルが起こす化学反応の可能性に注目したい。

 

 記念すべき初投稿動画↓

 

www.youtube.com

 

 

3.SixTONES

 

www.youtube.com

 2020年にデビューが決まっているジャニーズの新生6人組によるチャンネル。ブログ主は、アイドルやジャニーズに特段詳しいわけではないが、YouTubeにジャニーズが参戦してきたのは衝撃であった。これは2018年の話だが、YouTubeのあらたなフェーズが見えてきたという意味で、すでに“新時代”を感じさせた。

 

 そのなかでもあえて、SixTONESというグループをとり上げたのは、このグループの持つ「雰囲気」が「コンテンポラリー」だからだ。おそらく、その幹の部分は「無国籍感×日本の伝統文化」という―これから文化的なキーワードになるであろう―融合だと思われる。ジュニア時代に公開された『JAPONICA STYLE』はその象徴的な作品で、曲自体、メンバー、PVの演出それぞれが「無国籍感」(リズム、個性的で国際色のあるメンバー、衣装の洋装感、空間のアスファルト色、シャンデリア、ビビット…)と「日本の伝統文化」(歌詞、扇子、鯉や金魚、ふすま…)を絶妙な比率でリミックスされている。このリミックス感は、フジ版『シャーロック』での“ディーンフジオカ×雷門”など、最新作品でも見られ、いま最も「コンテンポラリー」な日本の表象方法ではないだろうか。海外で、「ネオ・ジャポニズム」を狙えるかもしれない。

 

 この「コンテンポラリー」な雰囲気と2020年のデビューによるさらなるメディア横断、新しい「アイドル」の可能性。その一端がYouTubeで見られるチャンスがある。この機を逃してはならない、と感じないだろうか。

 

 『JAPONICA STYLE』(ジャニーズJr.チャンネル より)↓

 

www.youtube.com

 

 

――――――――――――――――――――

 

 以上が、非常に個人的ではありますが、YouTube新時代を感じるチャンネルを厳選して3つとり上げさせていただきました。わたくし自身はこの三つのチャンネルに、これからかなり注目していきたいと思います!

 

 また、ほかにもおすすめのチャンネルがございましたら、ぜひぜひ教えていただきたいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

【過去記事まとめ】最終兵器俺達;個人論分析の置き場【ちょっとした追記あり】

 ブログを書き始めて一年までに書きたいと思っていた最終兵器俺達みなさん、それぞれの個人論。ブログをはじめた半年ちょっとで全員分を書くことができました!わたくしの完全な個人的目標でしたが、挑戦してよかったとおもっております(達成感をあじわうことができました)。

 

 ということで、今回は、その記事をまとめて載せておくページを作ろうの回でございます。どれも、少なくとも最俺のみなさまの魅力を一生懸命書いたものでございますので、ひとつでも多くみていただけたらありがたいです!また、追記として書いた時の思い入れもちょっと書き添えていきますので、よろしくお願いします。

 

 

1.キヨ

 以前の記事でも書いたのですが、ブログを始めたばかりのころ書いたもののため、非常に多くの試行錯誤をし完成しました。最俺のなかでも初めて書いた論です。

 今になってみると、自分の文章がかなり恥ずかしくなるほど改善点は多いですが、基本的な視点は今も変わっていません。パートを分けすぎて5つあります…。

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 ブログコラボではより、深く分析することができたのではないかとおもいます。

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

 

 

2.ヒラ

 最終兵器俺達個人論の二人目に書いたのは、「かわいい」でおなじみのヒラさんです。キヨさんの次をヒラさんにしたのは、最終兵器俺達がほかのメンバーになりきる「○○選手権」の順序に合わせたいとおもったからです(謎のこだわりです笑)。

 また、この文章を書いた時には、同じくゲーム実況者でよく「かわいい」といわれるレトルトさんとの対比も考え、「かわいい」を構成している内実の違いに気が付きました。「優しい」ところも、ちょっと「デンジャラス」なところも、「魅力」とはおそろしい方です。

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

3.フジ

  三人目は、フジさんでした。あまりに多才で器用なフジさんを分析するにあたり、うまい表現がみつからないまま、パソコンと何日もにらめっこした思い出があります。

 しかしながら、友人のフジさんに対する「軟体」的なイメージを聞いた時、「ハッ」とひらめいたのが以下のブログです。友人に感謝感謝。実は、最俺個人論のなかでは、一番苦労したけれど、一番納得のいっている文章です。

caaatteey-0815.hatenablog.com

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

4.こーすけ

  ラストは、こーすけさんです。ゲーム実況者でありながら、確実にユーチューバーであるという側面を中心に分析しました。

 また、みているとこーすけさんは、器用なのに不器用にみえる不思議な方だなとおもいました。その印象から、自分の大好きな動画を見直して書いたのをおぼえています。時間がかかったのは、見直している動画がどれもあまりにもツボでおもしろかったからです笑。

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

  以上が、最終兵器俺達のみなさまの個人論分析のまとめでした!

 2020年には、「最終兵器俺達」グループ論を書きたいと思います。また、動画の見直しでツボに入ってなかなか進まないかもしれないけれど…。書くまでに、また研鑽を積んで頑張ります!

 

 

《モリアーティVS守谷》2-3「ライヘンバッハ・ヒーロー」、モリアーティの「衝撃」。―「悪」の達成プロセス―

 

 こちらの記事は、ドラマ・映画など映像を分析する専門ブログの方へ移動しました!以下のリンクで見ることができます。

 

blog.livedoor.jp

 

 

※関連記事↓↓

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

※この記事の後編↓↓ 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

【最俺】こーすけ、愛すべき不器用につき【K&K】;後編

 

※この記事は後編です!前編はこちら↓

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

ミスマッチなガール~乙女な男

 一方、そのような実写映えする見た目のイメージに近いハルクのようなMiiを作らず、使用キャラクターとしてワリオを使わず、ゲームの中ではいつも女の子(しかも萌え系の)なこーすけ。このイメージのねじれの「不器用」さもまたこーすけだ。

 

 ヒラのサイコなキャラ、キヨの破天荒なキャラ、フジの中年おじさんに比べ、ある意味一番ミスマッチなのがこーすけのかわいらしい乙女なキャラ達ではないかと思われるが、毎回使うために、もはやほとんどつっこまれない。ちょっともったいないようにみえるが、リスナー側が少し視点を離して、冷静に考えてみてほしい。メンバーの中でもガタイのいいあのこーすけが、ふつうにめちゃくちゃかわいいキャラクターをつかっている事実は、じわじわこないだろうか。おそらく、こーすけは立場的にツッコミ的な立ち位置が多く、ほかがいろんな意味で濃すぎるために、見えているのに見えていないのだろう。

 

 さて、ゲームの中のキャラだけではなく、ごくたまにこーすけは女装している。以前、言及したガッキーの動画もそうなのだが、「本気で『美少女』になるためにプロにお願いしてみた。」(2019年3月公開)でも、本気メイクで女装をしている。出来上がりは…こーすけそのものだ。肌の色とかかなり変わっているのにこーすけだ。服もフリフリなのにこーすけだ。この動画では、イケメンメイクもしている。こちらもダンディな感じなのに、こーすけだ。こーすけは、イケメンにしても美女にしても「こーすけ」の原型があるのが面白い。そのうえ、(ガッキー仮装もふくめ)なんだかかわいく見えてくるのが恐ろしい。ミスマッチなものも、こーすけの前では飲み込まれてしまう。「変身」はできないが、なんでも「内包」する(だから、かわいらしくもイケメンっぽくもなれる)。愛すべき「不器用」、二つ目の意味は「どんな状況でも変形せずこーすけを起点として内包すること」

 

www.youtube.com

 

 

 

キレ芸とマジギレの間に~ギスギスの男

 さて、こーすけはなかなか危なっかしくみえるときもある。それは、こーすけがもっとも輝く瞬間でもある「キレ芸」のときにみられる。こーすけは、見た目が強そうだからか、人一倍社交的だからか、ツッコミが安定しているからかわからないが、ゲームでは勝っているときよりも、負けているときその面白さが引き立つ。

 

 「桃太郎電鉄」(2010年版)では、数々の不運に見舞われ、そのたび叫んでいた。エアプレインボンビー他、ゲームの見どころのマイナスを食らいまくったうえ、キヨに煽られるこーすけの「キレ芸」は過去一の面白さで、ゲームの勝負に負けたが、動画の活躍度ではおそらく他者の追随をゆるさなかったのではないだろうか。

www.youtube.com

 

 しかしながら、時としてその「キレ芸」が「ガチギレ」のようになって、最俺の複数実況の場合明らかに空気が悪くなってしまうときがある「JOGGER NAUTS」の実況では、なかなか上達できず、「おれの(役割)めっちゃむずくないか」と文句をいうと、ヒラに「全員難しいよ」と返され、不穏な空気になったということがある。「JUMP BALL2」では、後半リズムがつかめず「全部俺のせいにされる」、といって一同が沈黙してしまうということもあった。「キレる」というのが、芸の程度を超えてガチトーンになると、最俺独特の「ギスギス」した雰囲気の呼び水となる。この空気自体は、もともと同級生であまり遠慮のない4人だからこその独特の雰囲気で、最俺のアイデンティティのひとつでもあるため、悪いものではない。ただし、このなかで「ギスギス」の呼び水となるとなるこーすけのガチ感が強いので、「叩かれる」、「炎上」するという災禍に見舞われることもある。その意味で、危なっかしいのだ。

 

 最俺の独特のギスギス感を生み出しているのに貢献しているこーすけだが、役割的に本人のリスクが高い。「愛すべき不器用」、三つ目の意味は「程度の制御しずづらいキレ芸という名の諸刃の剣」。

 

 

 

愛すべき不器用~なんでもできるのになぜか不器用にみえる男

 愛すべき「不器用」の三つの意味は、「実直なエンターテナー」「どんな状況でも変形せずこーすけを起点として内包すること」「程度の制御しずづらいキレ芸という名の諸刃の剣」だった。実は、歌も歌えて、ギターが弾けて、結構踊れて、社交性があって、ツッコミのスキルもあるこーすけは、最俺や実況者のなかでもかなり器用な方だと思われる。しかしながら、以上の三つの側面があるからこそ、全体で見ればなぜか不器用にみえてしまうモザイクアートのような人だ。器用なのに不器用なこーすけは、ちょっと複雑だからこそ、人間らしく愛すべき実況者でユーチューバーだ。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 この論をかいているとき、こーすけさんの動画を見直したり、最俺の動画を見直したりしましたが、どれも爆笑で、ついつい普通に楽しんでしまってなかなか進みませんでした。こーすけさんの実写は、特に中毒性があるのでどれを選ぶのか非常に難しい決断でした。この文章ですこーしでも、こーすけさんの面白さが分析できていれば幸いです。

 ここまで読んでいただいてありがとうございました!

 以上で、最終兵器俺達の全員の論を書くことができました。どの文章もそうなのですが、文章力が上がったらいつかまた書いてみたいです。いつか、グループ論も…なんておもってもいます。

 

 

 

 

【最俺】こーすけ、愛すべき不器用につき【K&K】;前編

 

 「てなわけで!」でおなじみ、最終兵器俺達のこーすけさんについて書いていきたいと思います。分析のキーワードは、タイトル通り「愛すべき不器用」です。最俺のなかでも、「人間らしい」こーすけさんの魅力について頑張って分析していきます!なるべく、「ごまかし」がでないように頑張りますのでよろしくお願いいたします。

 

 

(最終兵器俺達の過去記事Part1については以下のようになっております!)

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

ミーハーな「ミスター親近感」~最俺を作り続けている男

 ゲーム実況者グループで、トップクラスの人気を誇る「最終兵器俺達」。その名前は、こーすけがつけたことはかなり有名なのではないだろうか。さらに、こーすけが一時離脱していた際に、ピンチヒッターで呼ばれたのがヒラ・フジ(通称、バイト組)なので、こーすけの動向が、現在の最終兵器俺達の原型になってきた。こーすけは、(すべて意図的ではないにせよ)最俺を作った男だ。

 

 とはいえ、こーすけ自身は、「最俺」や「ゲーム実況」に拘泥することなく、フットワークはメンバーのなかで随一と思われる。最俺のほかの三人は、決まったメンバーと「鎖国」気味に活動をしていることが多いが、こーすけはキヨ曰く「パリピ」で、その社交性を生かし、多くの人物とコラボなどを行っている(もこう、加藤純一、ドグマ風見などと親交が深い。明香里とも最近コラボを行っていた)。イベントにも積極的で、MCを中心として様々なものに出演している。

 個人チャンネルの動画では、しばしば、その時「流行っているもの」を素早く取り入れ、実況の枠を超えて実写を披露している。大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の恋ダンスと予告を再現し、なんとこーすけがガッキー役になってしまった 「恋ダンス踊ってみた!+第9話予告演じてみた!」(2016年12月公開)、もこうとのコラボで前年話題になった楽曲・PVを再現した「灰色と青(+もこう)」(2018年5月公開)、Twitterで話題になった「#本田とじゃんけん」のパロディ、「#こーすけとじゃんけん」(2019年4月公開)など枚挙にいとまがない。ガッキー、米津玄師、本田圭佑はどう見てもこーすけそのものなのに、映像が本家とかなり近い高クォリティーなのがとても面白い。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 以上のようなこーすけのフットワークの軽さや「ミーハー」さは、「最俺」のなかに「親近感」(とっつきやすさ)を還元している。なぜか。コラボの多さは、「最俺」の可能性を広げているうえに、コラボ・イベントはこーすけ(ひいては「最俺」)が「ああ実際に存在しているんだなあ」という実存感を付与している。リスナーと「最俺」の接点はこーすけが積極的に担っている。さらに、「ミーハー」さも多くの人に向けて感覚の親近感を与えるうえ、実写で画面に現れることから「ゲーム実況者」が「声」だけではない存在だということを定期的に「通知」する。最俺を作った男は、最俺を「過去」のものではなく、「現在進行形」にしつつ、いつまでもリスナーの「近い」位置へと押し上げる意味で「最俺を作り続けている男」だ

 

 そして、ミーハーさは「不器用」ほど実直にエンターテナーであることと表裏ではないだろうか。流行りものは、広範囲へ向けられるかもしれないが、その分、それを用いてクリエイトすることは競合をさけられず、相対的評価を免れない。しかし、そこにもわりとまっすぐぶつかっていくのがこーすけであり、その立ち振る舞いの実直さはときに「不器用」にすらみえる。人間らしく愛すべき「不器用」、一つ目の意味は「実直なエンターテナー」

 

 

 

ユーチューバーな実況者~人間らしさで最俺をユーチューバーにした男

 前項と関連して、最俺が活動の主軸をニコニコからYouTubeに移した時期にも大活躍したのがこーすけだ。現在の最俺は、まぎれなく「ゲーム実況者グループ」だろうが、「ユーチューバー」ではないとは言い切れないのではなかろうか。

 

 

 最俺のYouTube参戦の先陣はキヨであり、初投稿は2014年3月「【第一回】100円ショップで買ったオモチャでマジシャンを目指す」だ。まだ、顔出しをしていないころなので、画角は手元のみ、ほぼノーカットという非常にシュールなものだった(実写だけど、なんとなく実況っぽくて今見ると非常におもしろい動画である)。その後、2015年にキヨは偶発的、こーすけは6周年記念で顔出しをはじめるわけだが、4人中半数の2人が顔を出したことで動画の幅も増えた。特にこーすけの「顔出し」は彼のリアクションや、いつも(なぜか)おもしろくなってしまう表情の多様化を呼び、実写の編集や幅を広げる大きなきっかけとなった。表情やリアクションが、線で単純にあらわせそうな漫画っぽくポップ(特にアメリカン・コミックス的)なこーすけの人間的魅力が、活きたのである。

 

 たとえば「低周波ジェンガ」(2016年4月公開)では、こーすけが終始ほぼ笑いだけのリアクションでその“画面的には地味な辛さ”を伝えていて、「キヨの大事故」では導入でボケ倒すメンバーにどうしていいかわからなくなるこーすけの(ちょっとまじな)表情がじわる。困惑のこーすけには現在では恒例となったちょっと画素の荒いアップが採用された。こーすけは、顔も含めて映像的にリアクションでき、それは視覚的な効果が重視されるYouTube仕様になっていった要因のひとつといえるだろう。個人だけではなく、グループでもその見た目にポップさを持ったこーすけが「実写映え」するのは当然だといえる。「実直なエンターテナー」は、人間らしさで最俺をユーチューバーにしたともいえるか

 

www.youtube.com

 

 --------------------

 

 ということで、まず「愛すべき不器用」の一つ目の意味までを書いてきました。長くなりそうなので今回はここまでにします。次回、後編では、二つ目・三つ目の意味を書いていきます!

 

 

 

caaatteey-0815.hatenablog.com

 

 

【猫好きが選ぶ】ネコがかわいい「癒しの」映像作品!【年代順・5選】

 

 

 猫の一般的なイメージ(=「気まぐれ」、「ずる賢い」)は、作品のなかではときに「マイナス」の表現で現れることがあるとおもいます。中世ヨーロッパでは、「不吉なもの」として扱われた不遇に扱われた時代もあって、「人間の親友」の犬よりも悪役やちょっと怖いイメージで猫が扱われることも多いよう…。ディズニーの代表作のひとつ『シンデレラ』(1950)では、ルシファーという意地悪なネコが登場します。また、日本の「化け猫」もちょっと怖いですよね。現代の映像作品でいうと、『となりのトトロ』(1988)の「ネコバス」はよくみるとかわいらしい感じもしますが、見た目だけでいえばちょっと怖いです。

 

 そんななか、今日までネコを「かわいらしく」「癒し」をもって扱っている作品を、ネコ大好きな筆者(オスの猫くんと暮らしている)が“個人的な裁量”で紹介します!ゆる記事ですが、ネコちゃんに癒されたい方は、ぜひご覧くださいませ。

 

 

 

【※個人的意見、ネタバレ注意※】

 

 

1.『トムとジェリー』(1940年~)

 

 ネコと映像作品の初めの接点は、(ネコが比較的奔放で人間の指示に従わせるのが困難のためにか)アニメであった。特に、「かわいらしい」ネコの元祖として、私は「トム」しか思いつかない。説明の必要もないほど、有名人気のキャラクターだが「トム」は、ジェリーというねずみを常に追いかけ、でもいざとなるととどめを刺せない心根のやさしいやつ。動きの堅さや骨格の感じ(二足歩行なんかもできちゃう、足が華奢ではなく強靭)は、まだまだネコらしくないところもあるが、毎回というほど彼がみせる「まぬけさ」(食べ物につられる、追いかけているうちにいろんなところにぶつかる)は、なんともネコらしい「おっちょこちょいさ」だ。アニメらしい「デフォルメ」とネコの「捕食動物」の特徴をとらえたリアルさが癖になる不朽の名作だろう。

 

www.youtube.com

 

 

 

2.『サザエさん』(テレビアニメ版、1969年~)

 

 今年、放送50周年をむかえた『サザエさん』にも、おなじみの「タマ」というネコが登場する。磯野家の飼い猫でありながら、自分の世界を持っているため話の中心になることも。彼が話すことはないが(かわいらしい声で鳴く)、顔の造形が長谷川町子のタッチそのもののためか表情はかなり豊かである。怒鳴り声を聞いたり、騒がしいことがおこると一目散に逃げたりするところは非常にネコらしく「かわいい」。

 

 

公式サイト↓

サザエさん トップページ - フジテレビ

 

 

 

3.『メン・イン・キャット』(2016年)

 

 近年は、世界的な空前の猫ブームからか、ネコを題材にした映画作品が多い。3・4は、その中から特にネコが「かわいらしい」作品を選んだ。『メン・イン・キャット』は、CGと実写をおりまぜた作品だ。作品自体は、映画好きのひとからすれば、「わかりやすすぎ」単純だと、ともすればちょっと不満足かもしれないが、ネコの「かわいらしさ」それもリアルなかわいらしさを鑑賞するなら大満足だと思う(物語の「軽さ」も鑑賞のしやすさとしてポジティブではなかろうか)。CG/実写が織り交ぜられていることは、主人公の会社社長がネコと一体化したことと関連し、ネコの視点とニンゲンの視点が織り交ざるのもおもしろく、アニメ/実写の中間的な表現が細部にみられる。猫を飼ったお店のシーンで多くの種類がみられるのが、ネコ好きにはたまらない。

 

www.youtube.com

 

 

 

4.『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016年)

 

 こちらは、イギリスの伝記映画でネコのボブが本人役で登場しているという非常に変わった映画である。かつては、人間の指示になかなか従わず実写は難しかった猫だが、この映画では本人(本猫?)がほとんど全編で演技をしている。とはいえ、演技とはおもえぬほどのリラックスしたボブの姿は、自然で「癒し」のほかない。しかしながら、主人公などとスムーズに「ハイタッチ」する姿は、もはやネコではないのでは?とも思わされるほどかわいい。主人の肩に乗っている姿も、するっと逃げて行ってしまい、またするっと帰ってくるアクションも、まさに人間と並走する「猫」そのものの姿だ。ほぼ実話だという奇跡のようなストーリー(『奇跡体験アンビリバボー』にも取り上げられたらしい)も、ボブがかなり自然に映像に収まっているという奇跡のような映像も両方楽しめる。

 

 

www.youtube.com

 

 

 

5.YouTubeチャンネル『にゃんたまHOUSE』

 

 さて、ラストはネコちゃんがもっとも自然でかわいらしい姿をみせてくれているであろう自分の家での映像をとどけてくれるYouTubeのチャンネルから『にゃんたまHOUSE』を紹介したい。このチャンネルでは、ベンガル猫の一家とその一家にあらわれた黒猫ちゃんら6匹(と飼い主さまのご実家にいる3匹もふくめると9匹)のとてつもなくかわいい日常が映像でつづられている。このチャンネルがちょっと特別なのは、編集を担当されているママさんによってにゃんこたちの気持ちがテロップで代弁されているところだ。動きや表情などその機微に合致した表現やちょっとニヒルでおもしろい言い回しが、リアルで癖になりどんどんみたくなる。かわいらしい音楽や見やすい編集も「癒し」の効果を増大させている。おそらく、毎日みているとまるでネコちゃんたちと一緒に暮らしている気分になれるのではないだろうか。

 

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 

 かわいらしく癒しをもたらしてくれる映像作品は、「デフォルメ」されたかわいらしさ(「アニメ」)から「自然」なかわいさ(「YouTube」)まで多岐にわたる。いずれも映像作品を通じてネコちゃんの魅力をつたえてくれるものだとおもうので、ぜひぜひおすすめしたい。

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

🐈おまけ🐈

 

ちょっとしたところにネコちゃんがでてくる作品をふたつだけ!どこにでてくるのか探してみるのもありかもです。

 

 ①『ドクターX』シリーズ

 主人公が所属する「名医紹介所」にいるのが、茶トラの「ベンケーシー」。医療の場で戦う本作における「癒し」の存在。現在の連続ドラマにも出演中。

 

 ②リメンバー・ミー』(2017年)

 ディズニー・ピクサーの作品。本作では、ダンテというショロ犬が大活躍するが、実はネコちゃんも出てくる。ディズニーとネコといえば、『おしゃれキャット』が代表作で名作ですが、私自身は『リメンバー・ミー』にちらっとでてくるこのネコちゃん大好きです。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 以上がとても個人的ではありますが、猫の「かわいくて」「癒される」映像作品の紹介でした。私自身、猫と暮らし、とても癒されていますが、それでもさらに癒してくれるネコちゃんの映像作品がいっぱいあります。いずれもネコちゃんへの愛を感じるものばかり。少しでも参考になれば幸いです!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!